天国に届け!
「私のクイール」手紙大募集!
優秀賞
もうどう犬の教室の先生へ
長崎県佐世保市 石田典士(のりひと)くん(10歳)
 クイールの目は、おとなしくて丸いです。
 ちょっぴり、かなしそうに、こまったようにも見えます。
 それは、おこったり、ほえたりできないし、ひどいことされても、ケンカできないからですか?

 道ろには、ゴミや、い法ちゅう車や、お店のはみだし品物や、おきっ放しの自てん車や、プランターが、あふれています。
 広がって歩いたり、歩きタバコをしたり、ベルもならさないで自てん車で、シャーッと通ったりする人も、います。
 クイールたちは、その人たちに、おこれないので、こまっているように見えます。

 今、もうどう犬の本や、テレビでの特集や、歌があって、いろんなことが、しょう介されるので、たくさんの人が、もうどう犬や、ヘルパー(アシスタント)ドッグのことを、知っています。
 でも、もうすぐ、今、ここに、もうどう犬をつれた人が来るかもしれない、と思っている人は、少ないです。
 だから、「ちょっとぐらい、はみだしてもいいさ。」、「みんなしてるから、いいさ。」と思って、めいわくなことを、平気でやっているのでしょう。

 ぼくは、遠視とらん視で、すごいメガネをかけていて、見えにくいところ、不便なところがあるから、体の不自由な人の気持ちが、少しわかります。
 だから、道を歩く時は、つえをついた方が前から来られると、自ぜんに、道をゆずるし、お年よりが、横断歩道を一人でわたっておられる時は、心配だから、同じスピードで近くを歩きます。エレベーターでは、ぼくは、いつもボタンおし係りをします。

 みんなの心の中に、いつも、まわりの人のことを考えているへやがあるといいな。
 どんな小さな子も、お年よりも、体の不自由な人も、もうどう犬も、ヘルパードッグも、車イスの人も、うば車も、すいすい通れて、安心していられるように、一人一人の心の中に、「めいわくをかけない」やくそくを、持っていてほしいです。

 さい後に、もうどう犬の先生に、おねがいがあります。たくさんのべん強で、大へんだけど、ぼくのていあんを、聞いてください。

(1)ハーネスをはずしたら、もっと好きにしていいこと。トイレ、ごはん、遊びを、もっと自分からすること。
 ──病気の時や、引たいした時、ラクに、トイレをして、心から休んでほしいです。
(2)いざという時は、悪い人へほえること。
 ──わざといじわるする人、きけんなことことをしてるのに知らないで近づいてくる人へは、ほえていいことにして下さい。悪い人も、使用者も、ほえ声で、きけんに気づくからです。

 むずかしいけど、ぜひおねがいします!
入賞作品
最優秀賞 天国に届けクイールへの手紙 東京都台東区 山越大豪(だいごう)くん(10歳)
親子特別賞 天国に届けクイールへの手紙 兵庫県相生市 光岡祥令(やすよ)さん(35歳)
              史貴(ふみたか)くん(7歳)あかりさん(4歳)
天国に届けクイールへの手紙 東京都中野区 小川聰子さん(63歳)明子さん(30歳)
優秀賞 わが家のクイール 兵庫県神戸市 渡辺三千恵さん(44歳)
天国に届けクイールへの手紙 千葉県千葉市 五十嵐敬也(ひろや)くん(12歳)
もうどう犬の教室の先生へ 長崎県佐世保市 石田典士(のりひと)くん(10歳)
わたしのクイール 大阪府枚方市 平瀬美和さん(45歳)
天国に届けクイールへの手紙 大阪府箕面市 山田敦子さん(62歳)
選考を終えて■ 選考委員のコメントはこちらから
ご挨拶/What's new著者からひとことクイールをとりまく人びとクイールの未公開フォトギャラリー
「盲導犬クイールの一生」ってどんな本?書店さんからのお薦めメッセージ盲導犬育成のための寄付&リンク
「天国に届け!『私のクイール』手紙大募集」壁紙ダウンロード書誌データ文藝春秋HP
クイールTOP 戻る