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天国に届け!
「私のクイール」手紙大募集! |
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親子特別賞 |
天国に届けクイールへの手紙 |
兵庫県相生市 光岡祥令(やすよ)さん(35歳)
史貴(ふみたか)くん(7歳)あかりさん(4歳) |
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史貴くんの描いた絵 |
(母)
クイール、幸せのカタチは必ずしもひとくくりではないんだね。これまで君達に少し同情していたんだ。君達は人間の犠牲になっている、と。でも君は、君を支えるたくさんの人々の愛に育まれ、また、使用者と人間同士でさえ難しい信頼の絆を結んで、目になるだけでなく、心のパートナーと成り得た事は、本当にすばらしいことだね。君の人生は、確かに輝いていたよ。
君は、この街を歩いてみて何を感じた? 交通マナーの悪い車や、放置自転車は君の目にどう映ったのだろう。君は人間の力になっているのに、人間は人間の力になり切れていないどころか、邪魔をしているという現実を、私達はしっかり受け止めて行動を起こさなければならないと思っているよ。
この世に「生」を受けた者として、ただ自分のためだけに生きるのではなく、これからの人生を意義のあるものにしたいと思う。自分の存在が、クイールのように意味あるものでありたいと思うから。この事は、子供達にもしっかり伝えるよ。クイール、大事なメッセージをありがとう。
(息子)
「ちょっとむずかしいよ。」
クイールの本を見て、ぼくが読みたいと言ったら、おかあさんはそう言ったし、こんなに字がたくさんの本は読んだことがなかったけど、ぼくは、やっぱり読んでみようと思ったよ。もうどう犬は、テレビで何回か見たことがあるけど、ぼくの町のちかくでは、見たことがないから、もっとクイールやもうどう犬のことを知りたいと思ったからだよ。
クイールは、みんなをしあわせにする「まほうつかい」みたいだね。きっと、クイールのやさしい気もちが、みんなにつたわるんだね。
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あかりさんの描いた絵 |
クイールの絵をかいていると、いもうとがまねしてかいたよ。いもうとは、まだむずかしい本は読めないから、クイールのしゃしんだけ見て、かわいい、かわいいって言ってたよ。ぼくは、いもうとにクイールのやさしいところや、すごいところを教えてやったんだ。
ぼくが、
「クイールがしんじゃって、かわいそう。」
と、言ったら、おかあさんに、
「でも、クイールは一生けんめい生きて、みんなにあいされたから、しあわせだったと思うよ。」
と、言われて、そのとおりだと思ったよ。
このまえ、かいものにいったとき、レジのところに、もうどう犬のぼ金ばこがあったよ。
「クイールのなかまが、もっとふえるといいね。」
と、おかあさんが言って、ぼくはおつりをその中に入れたよ。
クイール、ぼくもクイールのように、こまっている人の力になれるような、やさしい人になりたいと思うよ。そして、どんなときでもがんばる気もちを、わすれないよ。天国から見ていてね。 |
■入賞作品■
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