歴史を刻んだ会社には必ず物語があります。その一つひとつはとても貴重な記録ですが、一方で、ドラマチックで、興味深く、ストーリー性に富んでいるはずです。文藝春秋では、一般に出版している書籍や雑誌と変わらない編集スキルと豊富な人材をフルに活用して素材を紡ぎ、読者に喜んでいただける完成度の高い社史を目指します。つまらない社史はつくりません。
文藝春秋は文章に徹底的にこだわります。いくら貴重なエピソードやドラマチックなストーリーがあっても肝心の文章表現が稚拙では正確に伝わりませんし、面白く読んでいただくことはできません。「読んで面白い」社史をつくるには、簡潔でわかりやすく、正確な文章表現が不可欠なのです。
デザインも重要です。たとえば文字ばかりではなかなかページを開いてもらえないのではないでしょうか。文藝春秋ではつねに読者の側に立ち、シンプルで洗練されたレイアウトを提供します。そのために、文章や写真の配置はもちろんのこと、タイトルの書体や見出しの位置、キャプション一つに至るまで徹底的にこだわります。
会社の歴史は貴重なものです。業績の変遷や社員の動向をはじめ、さまざまな出来事を正確かつ確実に残すことは、会社が将来に向けて継続的に発展するためには重要なことと考えます。
組織を運営するうえで、もっとも大切なことの一つは、会社の理念・ポリシーを社員に理解してもらうことではないでしょうか。たとえば、入社したばかりの社員は日常業務で精一杯で、なかなか会社の理念にまで頭が回らないのが現状です。もし社員に確実に読まれる社史であれば、会社の理念やポリシーは自然に身につくと文藝春秋では考えています。
社史にもう一つの役割があるとすると、それは、会社の実績や歴史、業務内容などをわかりやすく正確にアピールすることです。そのためにも、ハイクォリティの社史が必要になってくるのではないでしょうか。