INTERVIEW#01 広目多聞 メディア事業一部市川 奏

私の入社理由

物語を作る現場にいたい

物語を作る現場にいたい。テレビ業界や新聞社も考えましたが、小説の持つ無限の可能性に惹かれ、出版社を志すようになりました。

東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』では、原作も映画も二度泣き、今なお私の中で不動の一位に輝いています。自分自身が映画から原作を好きになったように、映像化を通して多くの人に原作を読んでほしいと考えるようになりました。大学で著作権を学んできたこともあり、映像メディア部で原作の良さを引き出せるような映像化に尽力したい、という思いで文藝春秋の門を叩きました。

文藝春秋は、文藝(芥川賞・直木賞)と春秋(ジャーナリズム)の二つの柱を持つ会社であること、また部署異動が頻繁にあることにも惹かれました。そして何より、体当たりで臨んだ面接で自分を肯定してもらえたことから、この会社に入ろうと決めました。

今の仕事
について

現在までの経歴

  1. 2021.03月 入社
  2. 2021.04月 メディア事業一部

「文藝春秋」を中心に、「週刊文春」や「文春オンライン」の広告営業を担当しています。業務は幅広く、企画の立ち上げ、クライアントや広告代理店へのセールス、タイアップ広告制作時の取材・撮影立ち会いなど、誌面が完成するまで伴走します。時にはオンラインセミナーや、ムック本を作成するチームをお手伝いすることもあります。

STORY 01

現在の仕事のやりがい

読者・クライアント・代理店・文藝春秋、関係ある全ての人々が喜ぶ一石四鳥な広告を作ることを意識しています。

先日、文春オンラインで奈良観光をPRするタイアップ漫画「『修学旅行以来、20年ぶりに来てみたら…』大人になってからの奈良観光が楽しすぎてテンションがMAXになった」が公開されました。『きょうも厄日です』で有名な山本さほさんに描いていただいたこともあり、公開から2週間で360,186 PV(75,842 UU)を突破しました。読んだ人から「修学旅行ぶりに奈良に行ってみたくなった」「続きも読みたい」という声が多数寄せられています。現場の私たちが楽しんで作った広告が読者にも伝わり、それがクライアントの要望に応える結果になった時、非常に挑戦しがいのある仕事だと感じました。

雑誌広告は厳しい状況が続いていますが、「文藝春秋」は約37万部、「週刊文春」は約53万部の発行部数(2021年10月現在)を誇る国民雑誌です。「文春オンライン」とは読者層が全く異なるので、移り変わる世相を見極めつつ、あらゆることにアンテナを張り巡らせることで、広告営業に繋がっていくよう精進する日々です。

STORY 02

これからの目標や夢

2023年に設立100周年を迎える文藝春秋には、素晴らしいコンテンツがまだまだ眠っています。物語には時を経て、二次利用、三次利用されても褪せない魅力があると私は思っています。大学時代に著作権を勉強してきたことから、映像メディア部やライツビジネス部にて、もっと多くの原作が、読みたい人に届くように尽力していきたいと考えています。

日本では1年間に約7万冊もの新刊が発売されています(2019年の総務省統計局データより)。星の数ほどある本の中から、読みたい本を見つけることはそう簡単ではありません。私は、今の自分にぴったりな本と出会える間口を広げる役割を担っていきたいと考えています。映画やテレビだけでなく、Netflix始め配信サービスでは全世界に作品を届けることができます。また小説に限らずノンフィクションも、ドキュメンタリーやコミックという形で世に問うことが可能だと思っています。

STORY 03

入社前と入社後で
ギャップを感じましたか?

もともと文藝春秋という会社には「古い」「堅い」「真面目」というイメージを持っていました。ですが、実際に働いてみると、どんな提案をしても「面白そう!」「やってみようか」と受け入れてくれる文化がありました。新人だからとサポートに回るのではなく、何十年もお付き合いのあるクライアントの担当を任せられたほか、提案した企画が通り、入社半年で新しい特集を立ち上げることもできました。「文春オンライン」などデジタルプラットフォームを活かして、どうしたら雑誌の記事を多くの人に読んでもらえるか、日々アイデアを出し合っています。

また創業者・菊池寛の雑誌作りの原点には、「飽くことなき人間への興味」があるとされています。その精神は今でも変わらず、噂好きの社員が多いです。雑誌の新刊は全社員に配られるのですが、「文藝春秋」が届くとまず「社中日記」を読むのは今も昔も変わらないと思います(笑)。

STORY 04

文藝春秋の社風とは

よりよい作品作りに、努力を惜しまない会社だと感じています。タイアップ広告を作成する際、著名人をブッキングする機会が多くあるのですが、元アスリートならNumberチームに、美容本を出版したことのあるタレントならライフスタイル出版部に、足を運ぶと快く情報を共有していただけます。麹町にある9フロアの1つのビルに全社員いるからこそ、なし得る関係性があると思っています。

また、肩肘張らず自分らしさを存分に発揮できる会社でもあると感じています。350人ほどしか社員がいないので、先輩社員との距離が近いことに驚きました。基本的に先輩社員を肩書で呼ばず○○さんと“さん付け”で呼ぶため、新人だろうと一社員として対等に意見を言い合うことができます。落ち込んでいると部長がケーキを差し入れてくださったことや、「『そして、バトンは渡された』の映画、面白かったよ」と直接社長にお薦めいただいたことも記憶に新しいです。

ON OFF

1週間の仕事の時間配分

オフの1日

劇場で映画を観ることが好きなので、仕事終わりや週末に新作を観に足を運びます。同僚と映画の感想を語り合うのが、月曜日の楽しみになっています。

文藝春秋を一言で表現するなら

知的動物園

忘れられない一冊

石井妙子『女帝 小池百合子』

高校3年生の夏、都知事選の直前に行われた高校生討論会という場で、小池百合子氏に会う機会がありました。私のジャーナリズム精神が芽生えるきっかけになった出来事ですが、そんな小池氏についての本が就活時に出版され、時の運を感じました。社内で著者の石井妙子さんに遭遇した時のドキドキは忘れられません。いつかこうしたノンフィクションの映像化に携わることができたらと胸のうちに秘めています。

入社を考える方へのメッセージ

「メディア事業局」で
何を伝える、
なぜ伝えるのか。

メディア事業局は広告局ではありません。2020年夏に始まったオンラインセミナーはこれまで50回以上(2021年10月現在)実施されてきましたし、“FASHION is SCANDAL!!”のキャッチコピーで『週刊文春が迫る、BEAMSの世界。』というムック本も話題を呼びました。かつての広告という枠にとらわれず、文藝春秋ができる新しいことに挑戦してみたいです。

月刊「文藝春秋」の読者も、楽々とオンラインセミナーに申込みができる時代です。刻一刻と変化する時代の潮流を見定め、時間のない現代人もふと立ち止まって読んでしまうような、そんな広告を作っていきたいと思っています。