●梅田望夫の推敲作業
梅田望夫は一切妥協のない書き手だ。ライターさんと編集部でつくり込んだ原稿は、梅田さんの手にわたった時、ほぼ原型をとどめぬくらい書き換えられた。言葉の一つひとつがより精彩を帯び、何十倍もすばらしい原稿になって生まれ変わってきたのである。
「ここでは、この素材と論点に絞って論ずる」という確固とした下地があったからこそ、高速かつクリアに書き直しができたと、梅田さんは語ってくれた。
最初にコンタクトをとってから二年、本書は平均的な本作りの何倍もの時間と莫大なエネルギーをかけて、ようやく完成した。本書の第2定理「チーム力」には、梅田さんの大好きなこんな言葉がある。

「理想のプロジェクトチームは、ランチテーブルを囲める人数で」
―― ビル・ジョイ(サン・マイクロシステムズ創業者)

どんな分野でも、ケミストリー(相性)の合うチームで疾走する時に最高に面白いものが生まれると、梅田さんは強調する。そして、本作りというプロジェクトを組んで仕事をすることは、スポーツチームを組んで疾走する爽快感に似ているとも言った。
本書は、そんな幸福な時間から生まれた梅田望夫の新境地である。
▼ チームの声 ▼
編集ライター・阿部久美子さんの声  「質問によって走らせる」本づくり
翻訳家・上杉隼人さんの声  梅田望夫の英語学習法
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