山崎まゆみ(以下山♥) みなさん、本の中で気になった温泉というのはありましたか?
長) わたしはステップ2の法師温泉(P.48)に行ったことがありますが、あのお湯は「一発」でした!
副・新) 一発って何が?!(笑)
長) 肌ですよ! 肌。もうすごかった。透明なのにトロみがあるお湯で、一回つかればほんっとうにツルツルに。あの感じは感動しますよ。
山♥) さすが部長、お湯のことをよく観察してますね(笑)。法師のお湯は、かけ流しなどともまたちがう「足元湧出」(P.60)という、足元から新鮮なお湯がこんこんと出ているような状態なんですよ。地球のエネルギーを一番感じられるともいえるお湯の湧き方です。
副) それぞれの温泉についての処方箋を見ていたら、色々と気になるところがたくさんあるのですが、わたしは先日「傷がいえたあなたへ」の処方箋に沿って、黒川温泉(p.32)へ行ってきました(笑)。街並みがかわいかったのはもちろん、馬刺しに始まって食べ物がとにかく美味しすぎて、ずーっと食べっぱなし。でもお風呂効果か、全然太らず!
新) わたしは今までリゾート地が多くて、むしろホテルに温泉の素を溶いて入るなんていうことをしていました(笑)。だからなのか、今までの体験とは180度逆の、ステップ1の章で紹介されている、ワイルドな岩場の湯泊温泉(P.12)に興味津々なんですよ。でも大自然の中すぎて、行くことをシュミレーションしているうちに脱衣所とかも心配になっちゃって……こういう温泉地に行く時のアドバイスはありますか?
山♥) 湯泊温泉については、男女別の脱衣所もちゃんとあるんですよ。あとは宿の方や地元の方に見方になってもらって、ベストな入浴タイムなど教えていただくのがポイントです。本の中では、心機一転のためにひとり温泉としておすすめしましたし、実際にひとり宿泊プランも充実してきているのですが、ワイルド系の温泉には温泉部で行くのもおすすめですよ。安心できる宿を必ず確保しておくことも大きなポイントですね。ちなみに紹介したJRホテル屋久島(P.15)は、絶景スポットにあるのに値段も手ごろ、清潔で、おまけに宿自体にも温泉が湧いています。
新) なるほどね。でもあとは、温泉って、車がないと行きづらいというイメージがあるんですよね……
山♥) 実はわたし、免許は持っていないんですよ。毎回公共機関を使っています。本で紹介した温泉も基本的にそうやって行けるようなところばかりだし、今は送迎バスも充実しているので、+αの交通手段は宿のホームページなどにも色々出てきますよ。ちなみに2410m、日本一高所の温泉・表紙にもなっているみくりが池温泉も、徒歩10分ほどのところまではケーブルカーで上がれるんですよ。
長) 車だとだれか一人だけ呑めなくなっちゃいますしねぇ(笑)。
山♥) そうですね(笑)。あと、温泉デビューはきっと気楽な方がいいでしょうから、まずは住んでいるところから近い場所に行ってみるっていうのも手ですよ。東京住まいなら神奈川の塔ノ沢温泉(P.84)とか。
新) でもこれ、処方箋では「落ち着いてきたふたりへ 100年の宿で熟成を」ってなってます。どうせならそうなってから行きたいかな(笑)