永久保存版 語り下ろし
半藤さんは昭和そのものだ。昭和十年代を少国民として過ごし、東京大空襲で奇跡的に助かり、疎開先で機銃掃射を浴びた。 昭和二十八年、文藝春秋に入社。以来六十年――、取材でたくさんの人に会い、本を書き、「昭和の語り部」となった。いま昭和が、半藤さんのなめらかな語りを通じて生き生きと映し出される。
多くの人の死を見つめ、何も残っていない焼け野原にポツンと立ったとき、半藤さんの「昭和史」が始まっていた
カメラがとらえていた「おしまいのはじまり」
関東軍司令官 本庄 繁の凱旋/盧溝橋事件/大山大尉殺害事件/上海炎上/南京陥落
三国同盟締結/南部仏印進駐
半藤さんはなぜ、いかにして「歴史探偵」となったのか。 その答えは来し方のなかにあった
長岡中学、浦和高校時代
漕ぎ通して得たものは
我が歴史開眼、人生開眼
軍人取材と昭和史追跡がはじまった
誕生秘話とその反響
『レイテ戦記』執筆前夜
ただ一度、在位六十年記念式典で
国民の多くが浮き足立ち、付和雷同した非常時に、ブレることなく熱狂せず――。そんなかっこいい大人たちもいた
昭和の出来事は、あれもこれも、根っこは幕末・明治にあった。 『幕末史』を面白く読んだ読者のさらなる期待にも応える、目からウロコの近代史。
編集後記