選考委員
青山七恵
言葉では言えそうにないことを、言葉でしか表せないものに変えるのが小説だと思います。それ以外にはどんな言い換えもきかない、あらゆる表現の可能性をかいくぐった、タフな小説を読ませてください。
阿部和重
選考に際してはまず作品の志向性を読みとり、その難易度や達成度をはかりつつ各作を比較します。独自性や新奇性や革新性を歓迎しますが、それは伝統性をただちに退嬰的と見なすことの表明ではありません。娯楽性を軽視することもないでしょう。いずれにせよ完成度や趣向性の高低により評価は定まります。以上が個人的な選考基準です。ふるってご応募くださいませ。
金原ひとみ
何でもいいよ! 小説書けたら送ってみて!
町屋良平
書き手の個が持つ力が突破された作品は、それを読む者の個が持つ力も同時に突破されます。この同時の衝撃こそ文学という蓄積であり、ときには選考する者の小説観をも越える傑作が分かる現象の実態と考えます。ですからどうぞ安心してご応募ください。
村田沙耶香
小説家とは職業ではなく人間の状態なのではないか、と尊敬する方が仰っていたことがあります。その状態でしか生み出せない、新しい言葉にたくさん出会えるよう願っています。同じ書く生きものとして、未知の小説を読むのを楽しみにしています。
募集要項
- 応募枚数
- 400字詰原稿用紙で70枚以上150枚以下
- 締切
- 2025年9月30日(郵送の場合は当日消印有効。ウェブ応募は9月30日24時締切)
- 発表
- 2026年5月号予定
- 賞
- 賞金50万円および記念品(万年筆)
- 注意事項
-
- ●応募作品は新人の未発表原稿に限る。同人雑誌に発表したもの、他の新人賞に応募したもの、自費出版したものは対象外とする。
- ●枚数は400字詰原稿用紙で70枚以上150枚以下。ワープロ原稿の場合、400字詰換算の枚数を明記のこと。
- ●原稿の1枚目には必ず表紙をつけ、題名、枚数、筆名、本名、住所、電話番号、メールアドレス(所有の場合)、年齢、現職、略歴を明記すること。
- ●紙での応募の場合、必ず原稿の右肩を綴じ、表紙と同じものをもう一枚、綴じずに原稿に添付すること。ワープロ原稿はA4版の紙に印刷すること。
- ●ウェブでの応募の場合は、応募フォームの指示に従って必要項目を入力すること。
- ●募集要項、選考についての問い合わせには一切応じない。また一旦応募した作品の訂正、返却依頼も受け付けない。
- ●新人賞受賞作の複製権(出版権を含む)、公衆送信権等は、(株)文藝春秋に帰属します。
- ●個人情報は厳重に管理し、本賞の目的以外には用いません。
応募する
- 提出する前に今一度ご確認ください
-
- 表紙はついていますか。紙の場合は、表紙と同じものをもう一枚、綴じずに原稿に添付していますか。
- 表紙には、題名、枚数、筆名、本名、住所、電話番号、メールアドレス(所有の場合)、年齢、現職、略歴、が漏れなく記載されていますか。
- 表紙や応募フォームの個人情報に間違いはありませんか。メールアドレスや電話番号は特によくご確認ください。
- 文字数は規定を満たしていますか。
- (Web応募の場合)ファイルは最終稿(最新バージョン)ですか。
- 応募先
- 募集要項をご確認の上、ウェブ(応募フォーム)または郵送にてご応募ください。
- 【応募フォーム】
- 下記のボタンよりお進みください
応募フォームへ - 【郵送先】
- 〒102-8008 東京都千代田区紀尾井町3-23
文藝春秋「文學界新人賞」係
- ウェブ用テンプレート
- ワードで応募される場合は下記テンプレートをご利用ください。(必須ではありません)
よくある質問
過去の受賞作
書籍化された過去の受賞作をご紹介します。
歴代の主な受賞者
- 石原慎太郎
- 丸山健二
- 松浦理英子
- 木崎さと子
- 南木桂士
- 米谷ふみ子
- 大島真寿美
- 青来有一
- 吉田修一
- 長嶋有
- 吉村萬壱
- 絲山秋子
- モブ・ノリオ
- 藤野可織
- 円城塔
- 楊逸
- 沼田真佑
- 砂川文次
- 九段理江
- 市川沙央