12月の『サンタ・エクスプレス』で、季節風すべて揃い踏み。
あなたはどの季節の、そしてどの主人公の人生に惹かれましたか?
記憶に刻まれた“春”は、何度でも人生をあたためる。憧れ、旅立ち、別れ、幼い日の母の面影──温かい涙あふれる12の春の物語
めぐりびな/球春/拝復、ポンカンにて/島小僧/よもぎ苦いか、しょっぱいか/ジーコロ/さくら地蔵/せいくらべ/霧を往け/お兄ちゃんの帰郷/目には青葉/ツバメ記念日
誰より気が合う相棒の転校を前に、僕らは冒険に出かけた──憧れのあの2人組のように。友人を家族を恋人を“思う”12の夏の風景
親知らず/あじさい、揺れて/その次の雨の日のために/ささのはさらさら/風鈴/僕たちのミシシッピ・リバー/魔法使いの絵の具/ 終わりの後の始まりの前に/金魚/べっぴんさん/タカシ丸/ 虹色メガネ
離婚しないで、といったら、パパとママはどうするだろう──家族そろっての最後の外食を描いた表題作ほか胸にしみる12の秋の風景
オニババと三人の盗賊/サンマの煙/風速四十米/ヨコヅナ大ちゃん/少しだけ欠けた月/キンモクセイ/よーい、どん!/ウイニングボール/おばあちゃんのギンナン/秘密基地に午後七時/水飲み鳥、はばたく/田中さんの休日
出産のために離れて暮らす母親を慕う5歳の女の子の素敵なクリスマスを描いた表題作ほか、寒い季節を温かくしてくれる12の冬の物語
あっつあつの、ほっくほく/コーヒーもう一杯/冬の散歩道/サンタ・エクスプレス/ネコはコタツで/ごまめ/火の用心/その年の初雪/一陽来復/じゅんちゃんの北斗七星/バレンタイン・デビュー/サクラ、イツカ、サク