直木三十五賞 最新情報

第170回直木賞は河﨑秋子さんと万城目学さんに決定!(2023年下半期)

第170回直木三十五賞の選考委員会が2024年1月17日(水)都内にて開催され、下記候補作品の中から河﨑秋子さんの「ともぐい」と万城目学さんの「八月の御所グラウンド」が授賞作に決まりました。

河﨑秋子さん

河﨑秋子さん

万城目学さん

万城目学さん

候補者名候補作出版社
加藤シゲアキ(かとう しげあき)なれのはて講談社
河﨑秋子(かわさき あきこ)受賞ともぐい新潮社
嶋津輝(しまづ てる)襷がけの二人文藝春秋
万城目学(まきめ まなぶ)受賞八月の御所グラウンド文藝春秋
宮内悠介(みやうち ゆうすけ)ラウリ・クースクを探して朝日新聞出版
村木嵐(むらき らん)まいまいつぶろ幻冬舎

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加藤シゲアキ
1987年生まれ。青山学院大学法学部卒業。2012年『ピンクとグレー』で作家デビュー。「NEWS」のメンバーとして活躍しながら作家としても精力的な活動を続けており、評価を高めている。
〈作品〉『ピンクとグレー』2012年角川書店刊。『閃光スクランブル』13年角川書店刊。『Burn.―バーン―』14年KADOKAWA刊。『傘をもたない蟻たちは』15年KADOKAWA刊。『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』17年扶桑社刊。『できることならスティードで』20年朝日新聞出版刊。『オルタネート』20年新潮社刊=第164回直木賞候補、第42回吉川英治文学新人賞受賞、第8回高校生直木賞受賞。『1と0と加藤シゲアキ』22年KADOKAWA刊。
河﨑秋子受賞
1979年生まれ。北海学園大学経済学部卒業後、ニュージーランドで1年間緬羊飼育を学ぶ。帰国後、酪農を営む実家で従業員と羊飼いをしながら小説執筆を開始。2012年「東陬遺事(とうすういじ)」で第46回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)、14年『颶風の王(ぐふうのおう)』で三浦綾子文学賞、16年同作でJRA賞馬事文化賞を受賞。19年十勝管内に転居し、以後は執筆に専念。
〈作品〉『颶風の王』2015年KADOKAWA刊=三浦綾子文学賞受賞、JRA賞馬事文化賞受賞。『肉弾』17年KADOKAWA刊=第21回大藪春彦賞受賞。『土に贖う』19年集英社刊=第39回新田次郎文学賞受賞、第36回織田作之助賞候補、第33回三島由紀夫賞候補、第11回山田風太郎賞候補。『鳩護』20年徳間書店刊。『絞め殺しの樹』21年小学館刊=第167回直木賞候補、第39回織田作之助賞候補。『鯨の岬』22年集英社文庫刊(「東陬遺事」併録)。『清浄島』22年双葉社刊。
嶋津輝
1969年生まれ。2016年「姉といもうと」で第96回オール讀物新人賞を受賞。19年、受賞作を収めた『スナック墓場』で単行本デビュー。
〈作品〉「ラインのふたり」アンソロジー『女ともだち』(2018年文春文庫刊)所収。『スナック墓場』19年文藝春秋刊(文庫化に際し『駐車場のねこ』に改題)。「猫とビデオテープ」アンソロジー『猫はわかっている』(21年文春文庫刊)所収。「漂泊の道」アンソロジー『私たちの特別な一日』(23年創元文芸文庫刊)所収。
万城目学受賞
1976年生まれ。京都大学法学部卒。2006年、第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。
〈作品〉『鴨川ホルモー』2006年産業編集センター刊(のち角川文庫刊)。『鹿男あをによし』07年幻冬舎刊=第137回直木賞候補。『プリンセス・トヨトミ』09年文藝春秋刊=第141回直木賞候補。『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』10年筑摩書房刊=第143回直木賞候補。『とっぴんぱらりの風太郎』13年文藝春秋刊=第150回直木賞候補。『悟浄出立』14年新潮社刊=第152回直木賞候補。
宮内悠介
1979年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2010年「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞山田正紀賞を受賞、12年同作収録の『盤上の夜』で単行本デビュー。
〈作品〉『盤上の夜』2012年東京創元社刊=第147回直木賞候補、第33回日本SF大賞受賞。13年第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞受賞。『ヨハネスブルグの天使たち』13年早川書房刊=第149回直木賞候補、第34回日本SF大賞特別賞受賞。『エクソダス症候群』15年東京創元社刊。『アメリカ最後の実験』16年新潮社刊=第29回山本周五郎賞候補。『彼女がエスパーだったころ』16年講談社刊=第38回吉川英治文学新人賞受賞。『スペース金融道』16年河出書房新社刊。『月と太陽の盤』16年光文社刊。「カブールの園」16年文學界10月号=第156回芥川賞候補、単行本は17年文藝春秋刊=第30回三島由紀夫賞受賞。『あとは野となれ大和撫子』17年KADOKAWA刊=第157回直木賞候補、第49回星雲賞受賞。「ディレイ・エフェクト」17年たべるのがおそいvol.4=第158回芥川賞候補、単行本は18年文藝春秋刊。『超動く家にて』18年東京創元社刊。『偶然の聖地』19年講談社刊。『遠い他国でひょんと死ぬるや』19年祥伝社刊=令和元年度(第70回)芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。『黄色い夜』20年集英社刊=第37回織田作之助賞候補。『かくして彼女は宴で語る』22年幻冬舎刊。
村木嵐
1967年生まれ。京都大学法学部卒。2010年『マルガリータ』で第17回松本清張賞を受賞してデビュー。
〈作品〉『マルガリータ』2010年文藝春秋刊。『雪に咲く』13年PHP研究所刊。『やまと錦』17年光文社刊。『夏の坂道』19年潮出版社刊。『まいまいつぶろ』23年幻冬舎刊=第12回日本歴史時代作家協会賞作品賞受賞、第13回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞。

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