立ち読み
創作
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紅梅 二四〇枚 津村節子
二〇〇六年七月に逝去した、最愛の夫にして文学的同志である吉村昭氏の闘病と最期に材を取り、五年間の熟考を経て小説に昇華させた衝撃作を一挙掲載する。愛情溢れる妻の目と冷徹な作家の目と二つながら通して全身全霊をこめて描く夫の最期の日々。小説とは、作家とはかくも凄まじいものなのか！
- 緑 花村萬月
- 頭痛のしおり 荻世いをら
- 背中の裸婦 木村紅美
- 密―misoka― 二〇一一年上半期同人雑誌優秀作 米沢朝子
新連載小説
二十世紀博覧会 辻仁成
二十世紀初頭のパリを舞台に日本人外交官がくり広げる愛と冒険のドラマ
連載小説
- モンフォーコンの鼠 第二十六回 鹿島茂
- 武曲（むこく） 第二十四回 藤沢周
- 路（ルー） 第二十三回 吉田修一
- カフカ式練習帳 第十七回 保坂和志
- 傾国子女 第十二回 島田雅彦
- 【評論】
21世紀のオイディプス 清水良典
――村上龍『心はあなたのもとに』に至る軌跡
- 【シンポジウム】
シネマトグラフからエクリチュールへ 小説家アンヌ・ヴィアゼムスキー
アンヌ・ヴィアゼムスキー ジャン=クロード・ボネ
堀江敏幸 野崎歓〔司会〕
小説『少女』の刊行に際して、ヴィアゼムスキーにおける映画と小説の相関関係を討議する
- 哲学散歩 第六回 アウグスティヌスをめぐる謎 木田元
- 第六回 三好達治賞発表
『遠い川』〔受賞詩集〕 粕谷栄市
【選評】 杉山平一・中村稔・新川和江・池井昌樹
エセー
- 山のかげ 笠間直穂子
- サルスベリの立つところ 波戸岡景太
連載評論
- 雑報 第五回 偶然 安藤礼二
- ドストエフスキーの預言 第二十四回 ほんものの無神論 佐藤優
文學界図書室
小川洋子『人質の朗読会』（藤野可織）／絲山秋子『末裔』（阿部公彦） ／
海猫沢めろん『愛についての感じ』（千野帽子）- 著者インタビュー 青山七恵『わたしの彼氏』
コラム
- カーヴの隅の本棚 鴻巣友季子
- ニッポンの名文 山口文憲
- 鳥の眼・虫の眼 相馬悠々
- 新人小説月評 大串尚代 石橋正孝
- Author’s Eyes
ゆあーん、をさぐって 伊藤香織
二度寝男 木下古栗
3・11後の「ことば」を、語る 大野更紗 - 日本全国文学ガイド（4月7日〜5月6日）
- 第112回文學界新人賞中間発表＆四次選考講評
- 文學界新人賞応募規定
- 執筆者紹介
- Voice of Animals 三沢厚彦
- 詩〈海の娘――Ｈに〉 河津聖恵
