創作

• 報告

  黒井千次

• てんてんはんそく

  多和田葉子

• ファビアンの家の思い出

  青山七恵

• うどん屋のジェンダー、
  またはコルネさん

  津村記久子

• 汗と凍結（二） 
  そらをみてますないてます・連作三

  椎名 誠

• 日々のきのこ

  高原英理

連載小説

• 心はあなたのもとに 第三十三回

  村上 龍

• モンフォーコンの鼠 第十一回

  鹿島 茂

• 武曲（むこく） 第九回

  藤沢 周

• 路（ルー） 第八回  連載再開

  吉田修一

• カフカ式練習帳 新連載第二回

  保坂和志

• 新春特別対談    「10年代の入口で」文學界2010

  カタストロフィ後の文学 ――世界と対峙する長篇小説
  高村 薫    亀山郁夫

  二〇〇〇年代を通して大長篇「福澤家三部作」を書き続けた高村氏と、
  『カラマーゾフの兄弟』等の新訳で日本人に新たなドストエフスキー像を提示した
  亀山氏が、9・11後の長篇小説の想像力を語り合う

• 評論

  もう一つの戦国物語 ――紀州・雑賀孫市の闘争と流離    　高澤秀次

紀行 村上春樹の『1Q84』を行く

――ハイパーシティー東京へ     鈴村和成

• 【対談】

  記憶を掘り起こす   堀江敏幸   フィリップ・クローデル

• 鍵束の音（抄訳）
  フィリップ・クローデル 高橋 啓〔訳〕

• 「偽の証言」を成り立たせる鍵の音
  堀江敏幸

• 共に六〇年代前半生まれの日仏の作家による、物語と記憶をめぐる対話と文章

• 女優という謎      蓮實重彦    岡田茉莉子

  『女優 岡田茉莉子』刊行を記念して行われた蓮實氏の講演と岡田氏との対談

• 特別エッセイ

  先端芸術論    都築響一

エセー

• ブルボン小林

  長嶋 有

• 世界の文学のエッセンス、俳句

  夏石番矢

• この遊び

  丹下健太

連載評論

凝視の作法

新連載第二回

詩を読むための技術

阿部公彦

ドストエフスキーの預言

第十回

悪臭と悪魔

佐藤 優

きのこ文学の方へ

新連載第二回

アリスと魔法のきのこ

飯沢耕太郎

メガ・クリティック

第十三回

文化と敵対性

池田雄一

なんとなく、考える

第十八回

ツイッターについて

東 浩紀

アウトサイド・レビュー

歯医者

前田司郎

文學界図書室

石原愼太郎『生死刻々』（青来有一）
玄侑宗久『阿修羅』（伊藤氏貴）

小林恭二『麻布怪談』（田中和生）
著者インタビュー  楊 逸   『すき・やき』

コラム

カーヴの隅の本棚

鴻巣友季子

ニッポンの名文

山口文憲

鳥の眼・虫の眼

相馬悠々

新人小説月評

黒瀬陽平  倉数 茂