• 第109回文學界新人賞発表

  【受賞作】
  ディヴィジョン      奥田真理子

  ドライブ感ある関西弁で語られる、「猿毛」を持って生れた女性の一代記。
  愛憎の果てに「いのち」と「生きること」の意味を正面から問う意欲作

• 【花村萬月・松浦理英子特別賞】
  狭い庭      合原壮一朗

• 【選評】角田光代・花村萬月・松浦寿輝・松浦理英子・吉田修一

創作

• まあめいど

  鹿島田真希

• 自称林かのこ24歳 

  松井雪子

• ミート・ザ・ビート

  羽田圭介

連載小説

• 心はあなたのもとに

  第三十一回

  村上 龍

• モンフォーコンの鼠

  第九回

  鹿島 茂

• 武曲（むこく）

  第七回

  藤沢 周

エセー

• 遠くて遠い島

  冨原眞弓

• 毛布

  せきしろ

• ジャーナリズムとシネフィリー

  舩橋 淳

追悼　庄野潤三

• ロンドンで偲ぶ庄野さん    佐伯一麦

• 終わりの先にある光    小池昌代

• 熱い人間・静かな日々    高橋英夫

中国歴史人物月旦

• 孔子さま――人間から離れつづけた二千五百年    楊 逸

連載評論

ドストエフスキーの預言

第八回

人神論

佐藤 優

メガ・クリティック

第十一回

〈ゼロ年代〉の修辞学

池田雄一

なんとなく、考える

第十七回

「朝生」について

東 浩紀

アウトサイド・レビュー

豊川海軍工廠跡地周辺

吉原清隆

文學界図書室

橋本 治『巡礼』（清水良典）
青山七恵『かけら』（阿部公彦）


田中慎弥『犬と鴉』（佐藤康智）
吉村萬壱『独居45』（千葉一幹）
著者インタビュー  モブ・ノリオ   『JOHNNY TOO BAD 内田裕也』

コラム

カーヴの隅の本棚

鴻巣友季子

ニッポンの名文

山口文憲

鳥の眼・虫の眼

相馬悠々

新人小説月評

大和田俊之  千野帽子