大宅壮一ノンフィクション賞 最新情報

第54回大宅壮一ノンフィクション賞(2023年)は伊澤理江さんに決定!

第54回大宅壮一ノンフィクション賞の選考委員会が2023年5月17日(水)に開催され、下記候補作品の中から伊澤理江さん『黒い海 船は突然、深海へ消えたが授賞作に決まりました。

伊澤理江さん

伊澤理江さん

候補者名候補作出版社
伊澤理江(いざわ りえ)受賞黒い海 船は突然、深海へ消えた講談社
石川陽一(いしかわ よういち)いじめの聖域 キリスト教学校の闇に挑んだ両親の全記録文藝春秋
鈴木エイト(すずき えいと)自民党の統一教会汚染 追跡3000日小学館
平井美帆(ひらい みほ)ソ連兵へ差し出された娘たち集英社
伊澤理江受賞
1979年生まれ。英国ウェストミンスター大学大学院ジャーナリズム学科修士課程修了。英国の新聞社、PR会社などを経て、フリージャーナリストに。調査報道グループ「フロントラインプレス」所属。これまで主に、ウェブメディアでルポやノンフィクションを執筆してきた。TOKYO FMの調査報道番組「TOKYO SLOW NEWS」の企画も担当。東京都市大学メディア情報学部「メディアの最前線」、東洋大学経営学部「ソーシャルビジネス実習講義」等で教壇にも立つ。『黒い海』が初の著書となる。
〈作品〉「20年前の『想定外』 東海村JCO臨界事故の教訓は生かされたのか」Yahoo!ニュース特集2019年3月12日付。「学びたくても学べない―― 外国人の子どもたち『不就学』の実態」Yahoo!ニュース特集19年7月16日付。「連載・子育て困難社会 母親たちの現実」Yahoo!ニュース特集19年11月5~8日付。「コロナで孤立『妊産婦』の不安に答える無償の手」東洋経済オンライン20年4月2日付。「沈没 寿和丸はなぜ沈んだか」SlowNews 21年2~4月。『黒い海 船は突然、深海へ消えた』22年講談社刊。
石川陽一
1994年生まれ。早稲田大学スポーツ科学部卒。2017年より通信社で記者として6年働き、福岡、長崎、千葉で勤務。「長崎市の私立海星高いじめ自殺問題を巡る一連の報道」で21年度の新聞労連ジャーナリズム大賞・疋田桂一郎賞受賞。
〈作品〉「『ある性犯罪者』衝撃の告白」2020年文藝春秋4月号。『いじめの聖域 キリスト教学校の闇に挑んだ両親の全記録』22年文藝春秋刊。
鈴木エイト
1968年生まれ。滋賀県甲賀市出身。日本大学卒。2009年創刊の『やや日刊カルト新聞』に参加、執筆活動を始める。
〈作品〉『徹底検証 日本の右傾化』(共著、塚田穂高編)2017年筑摩選書刊。『日本を壊した安倍政権』(共著、ハーバー・ビジネス・オンライン編)20年扶桑社刊。『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』22年小学館刊。『統一教会 何が問題なのか』(共著、文藝春秋編)22年文春新書刊。『自民党という絶望』(共著)23年宝島社新書刊。『自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言』23年小学館刊(近刊)。
平井 美帆
1971年生まれ。高校卒業と同時に渡米、南カリフォルニア大学で舞台芸術と国際関係学を学び、93年に卒業。その後、一時東京で演劇活動に携わるも、97年に再びロサンゼルスへ渡る。この頃から現地の日本語情報誌に記事を執筆するかたわら、日本の雑誌にも海外ルポを寄稿。2001年1月ニューヨークへ移動し、日米を拠点にノンフィクション作家として活動する。02年7月、東京に拠点を移す。22年、日本大学大学院法務研究科既修者コース修了。
〈作品〉『あなたの子宮を貸してください』2006年講談社刊。『イレーナ・センドラー ホロコーストの子ども達の母』08年汐文社刊。『獄に消えた狂気 滋賀・長浜「2園児」刺殺事件』11年新潮社刊。『中国残留孤児 70年の孤独』15年集英社インターナショナル刊。『ソ連兵へ差し出された娘たち』22年集英社刊=第19回開高健ノンフィクション賞受賞作。

過去の受賞者一覧はこちら

TOP