INTERVIEW#03 愚直!! CREA WEB編集部梅村 春菜

私の入社理由

「人間をおもしろがる」こと

就職活動を始めた2017年頃、ぼんやりと「マスコミにいこうかな」と考えていました。そんな折、新谷学週刊文春編集長(当時)が登壇する就活生向け講演会を偶然Twitterで見つけました。「文春砲」というワードが連日ワイドショーで取り上げられていた時期で「文春」という響きに無意識のうちに親近感を覚えていたのか、講演会に足を運んでみることにしました。

そこで学生の「大切にしていることはあるか」という質問に、新谷が「人間をおもしろがること。それは自分だけでなく、会社全体で共有している価値観だ」と答えました。

就活が本格始動した2018年4月上旬、手書きのエントリーシートを要求する出版社の数々に翻弄され、文藝春秋ともう一社の受付締切まであと数時間。どちらを切り捨てるか考えたとき、「人間をおもしろがる」文藝春秋をあきらめる選択肢はありませんでした。殴り書いた書類を郵便局に届けたのは日付が変わるギリギリだったと思います。

今の仕事
について

現在までの経歴

  1. 2019.03月 入社
  2. 2019.04月 文春オンライン編集部
  3. 2021.07月 CREA WEB編集部

雑誌「CREA」のウェブサイト「CREA WEB」に掲載される記事の編集と、掲載に至るまでのスケジュール管理などが主な仕事です。記事は、毎週の連載ものから芸能人の方々のインタビュー記事まで幅広くあつかいます。インタビュー記事の場合は、ライターさん・カメラマンさんの手配や事務所との連絡など、記事の編集以外の作業が多く伴います。最近は、誌面の取材・編集も担当することが少しずつ増えてきました。

STORY 01

現在の仕事のやりがい

この部署に異動して、ある先輩編集者から「編集の仕事は関わるみなさんのお腹を満たすこと」と教わりました。

たとえばファッションの企画記事を作るとして、丸一日の取材日があるとします。ライターさんは原稿を書くために取材をして、カメラマンさんは撮影、モデル撮影などがあればスタイリストさんやヘアメイクさんが、良い記事をつくるために動いてくれます。でもその日に編集担当が出来ることは何もないのだそうです。できることは、朝から集まってくれた皆が気持ちよく仕事できるように美味しい軽食を用意すること。

もちろん取材当日を迎えるまでの準備と、迎えたあと記事化に至るまでは編集担当が責任をもって取り仕切る頑張りどころで、取材当日も滞りなく進行するという重要な役割があるので本当に「何もできない」わけではないのですが……。軽食のたとえも含め、関係者が全力で仕事に取り組める土台作りを頑張るのは、やりがいのひとつかもしれないです。

STORY 02

これからの目標や夢

安定感・安心感のある編集担当になれたらと思っています。自分が船頭として周囲を引っ張っていくことも編集の大きな仕事のひとつだと思うのですが、何人乗っても壊れる心配のない頑丈な船であることも同じように大切だと思います。

今はいろいろな人に迷惑をかけっぱなし&振り回しまくりなので……。

STORY 03

記者から編集者へ、
何が変わりましたか?

入社から2年半は、文春オンライン編集部の「特集班」というセクションで記者をしていました。事件が起きたら飛んでいき、深夜に狭い車で張り込みをし、芸能から社会問題まで幅広く取材し記事を書く報道の仕事です。

その頃は目の前の事実に向き合うことが(いい意味で)全てでしたが、編集の仕事に異動してからは、もっと俯瞰した目を持たなければいけないことに気付きました。

原稿の編集だけでなく、スケジュール全体の編集、取材日の編集、読者とのコミュニケーションの編集……。本当は、記者としても同じ視点を持って取材に取り組むべきだったのかもしれません。「転職したのか?」と思うほどの人事異動をきっかけに、思考の幅が広がったように思います。

STORY 04

「CREA WEB」が世代を
超えて愛されるメディアに
なるために

短期的な目標ですが、CREAの公式SNSを自分と同世代の人たちに認知してもらう・フォローしてもらうために地道な発信活動を続けることです。

私はTwitterやInstagramなどのSNSを日常的に使う世代ですが、知り合いにCREAをフォローしている(認知し興味を持ってくれている)人がゼロだったことを異動を機に知り、ショックを受けました。CREAには良質なコンテンツが詰まっているのに、雑誌を日常的に買わない世代との接触機会が少ない今の状態では、次の世代の読者が育ちません。

いま私はTwitterアカウントの改善を担当していますが、同じ記事でも、ただURLを貼っただけのものと、「読んでみてください!」と一言添えて投稿するのとではエンゲージメントが全然違います。CREAを知らない層との接触を増やし、「雑誌も買ってみよう」と思ってもらえるような草の根活動に取り組んでいきたいです。

ON OFF

1週間の仕事の時間配分

オフの1日

NHK 朝の連続テレビ小説を観ること、小籠包のおいしいお店をさがすこと。

文藝春秋を一言で表現するなら

ゆるやかな
共同体

忘れられない一冊

小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』

2008年に「文學界」で連載された小説です。連載当時は小学生でしたが、大学2年生のときに偶然書店で文庫版を手にとりました。暇で暇で何をしたらいいか分からなかった大学生活で、「物語に引き込まれるとはこういうことか」と思い知らされる読書体験ができたことは出版社を志望したきっかけの一つかもしれません。ただ、読んだ当時は背表紙を見て「文春文庫っていう名前の出版社があるんだ~」と思っていました。

入社を考える方へのメッセージ

「CREA WEB」で
何を伝える、
なぜ伝えるのか。

文春のサイトといえば「文春オンライン」を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は「CREA WEB」は文藝春秋のなかでもいち早く、2007年からスタートしたウェブサイトです。世の中の流行をキャッチしながら、読者が何を求めているのか常に考えているライフスタイル誌の編集部だからこそ、スピード感をもって変化に対応できたのではないかと個人的には考えています。

いま、日本を含め世界中の日常の暮らしが変化しています。日々を生きることそのものについて考え、発信していく「CREA」や「CREA WEB」という媒体だからこそ、サイトをいち早く立ち上げた時のようなスピード感をもって、読者が求めている情報を正確に、豊富に届けていけたらと思います。