江戸庶民と薬

薬事法などなかった江戸時代。医師の往診は高い薬礼(診察代)になる場合があり、病気の治療は重篤なものでなければ、民間薬や生薬屋(薬種屋)による見立てが頼られました。民間薬は食物屋の店先や街頭などでも売られ、身近なものであった一方で、効能が怪しい(時には危険な)ものも多かったといいます。