別册文藝春秋

2006年3月(262)号
2月8日発売 / 定価1500円(本体1429円)

新連載
北方謙三「独り群せず」
1860年、大阪。激動の波が男たちを襲う
角田光代「愛の巣」
姉が変わったのは26年前のあの日からだった
荻原浩「ひまわり事件」
幼稚園児たちと老人軍団の交流を描く新境地
近藤史恵「ふたつめの月」
リストラされた久里子の前に現れた老人とは──
■中篇短編
森博嗣
「あと少し変わった子あります」

彼女は大学の教員だった。その幸せな矛盾
山本幸久
「女神の呼び名」

社内で出会った女性への熱い思いの顛末は……
長野まゆみ
「かげろう
―あめふらし―
市村兄弟の記憶とタマシイのゆくへは――
山本甲士
「わらの人
―花の巻―
冴えなかった祖父が“奇跡”を起こした!?
皆川博子「伯林蝋人形館(5)」
愉楽に溺れる蝋人形師がすすめる自殺とは……
佐藤雅美
「剣相見助左衛門 剣難の見立て

―縮尻鏡三郎―
佩刀で吉凶!? 不信の鏡三郎だったが……
■好評第二回 貫井徳郎「夜想」
■好評連載
横山秀夫「64(ロクヨン)
山本兼一「いっしん虎徹」
桂望実「コルトクラブ」
熊谷達也「はぐれ鷹」
大道珠貴「蝶か蛾か」
朱川湊人「スメラギの国」
あさのあつこ「ありふれた風景画」
中山可穂「ケッヘル」
岩井三四二「大明国へ、参りまする」
藤崎慎吾「鯨の王」
夢枕獲「ダライ・ラマの密使」
竹本健治「キララ、探偵す。」
酒見賢一「泣き虫弱虫諸葛孔明」
榊東行「共同体の殺人」
最終回
井上荒野
「いちばん悲しい木曜」
Oka-Chang
「BLUEをひとつ─別宅春秋」
■連載エッセイ等
宮城谷昌光
「深更通信―クラシック 未知なる名曲を求めて」
酒井順子「マナーのかん袋」
杉田比呂美「五感のピクニック」
松尾たいこ「LOHAS DIARY」
穂村弘「にょっ記」
吉村昭(井の頭だより)
「日本語の面白さ」
■コラム
[book trek]
吉田修一「ひなた」
井上荒野「誰よりも美しい妻」
吉田篤弘「78(ナナハチ)」
[癒しのスポット]
恒川光太郎「海にいく」

[会心の買い物]
桜坂洋「幸せの青いポアラ」
[別冊フォトギャラリー]
鬼海弘雄