別册文藝春秋

2004年11月(254)号
10月8日発売 / 特価1500円(本体1429円)

新連載
一挙200枚
黒木亮「シルクロードの滑走路」
キルギスタン――歴史ある中央アジアの地
知られざる航空機ファイナンスの駆け引き


朱川湊人「スメラギの国」
新生活を始めるには、絶好の場所だったはず
しかし、そこに不気味な猫の影がちらつく


三浦明博「罠釣師(トラッパーズ)
久しぶりに訪れた渓流釣り。人気のない山奥
出会った人たちはどこか訳ありで……
明川哲也「ブーの国」
少年はなぜ“嗅ぎ屋”になったのか?
奇妙な国で繰り広げられる哀しい恋の物語


Oka-Chang
「主婦に友だちはいらない!」―別宅春秋
突然の別居生活。すべてはそこから始まった。
最注目エッセイスト待望の初小説!


第弐部スタート
酒見賢一「泣き虫弱虫諸葛孔明」
「三国志」には裏設定が存在する?
孔明、遂に劉備の元へ――満を持しての再開
好評連載
横山秀夫「64(ロクヨン)」
ひき逃げ犯である主婦の匿名問題と長官視察。
揺れるD県警に、さらなる難題が――


瀬尾まいこ「ファミリーセンター」
「気を引きたい人がいる」。占い師ルイーズ、
一見クールにみえた女子高生に振り回される
中山可穂「ケッヘル」
舞台はウィーン。シュテファン寺院の葬儀に
参列した男性二人。過去に何があったのか
中篇短篇
重松清
「望郷波止場」
二十年前のヒット曲が、小さな港町に波紋を

佐藤雅美
「思い立ったが吉日―縮尻鏡三郎―
あの時の味は忘れない――美談も時が経てば
野中柊
「イノセンス―あなたのそばで。―」
近藤史恵
「賢者はベンチで思索する」
三羽省吾
「厭世フレーバー
─二十七歳─
吉田篤弘
「空ばかり見ていた」
長篇連載
佐藤賢一
「褐色の文豪」

山本幸久「凹組太平記」
森福都「漆黒泉」
夢枕獏「ダライ・ラマの密使」
香納諒一「贄の夜会」
藤原伊織
「名残の火―てのひらの闇2―」

榊東行「共同体の殺人」
宇佐美游「FOXY」
最終回
海月ルイ「十四番目の月」最終回
連載エッセイ等
宮城谷昌光「深更通信
―クラシック未知なる名曲を求めて
穂村弘「にょっ記」
杉田比呂美「五感のピクニック」
吉村昭
(井の頭だより)
「清き一票」
コラム
[book trek]
岩井三四二「十楽の夢」
[会心の買い物]
笹生陽子「サボテンの種」
[癒しのスポット]
雫井脩介「いい喫茶店の条件」
新企画[別冊フォトギャラリー]
前康輔