別册文藝春秋

2004年5月(251)号
4月8日発売 / 特価1500円(本体1429円)

横山秀夫「64(ロクヨン)」新連載
ありふれた交通事故のはずが――。矢面に立たされたD県警・三上広報官が抱える苦悩

中山可穂「ケッヘル」新連載
身を切りきざむ激しい愛の果てに辿りついた異国の町。一人の紳士が“運命”を引き寄せる

森博嗣 新シリーズ
「少し変わった子あります」
「おかしな店がある」――そう話した後輩が失踪。僅かな好奇心から予約を入れてみるが

瀬尾まいこ
「ニベア」新シリーズ
正しい占いよりも、相手のための適当な占い。しかし少年の突飛な依頼に私は頭を抱える

長野まゆみ
「よろづ春夏冬中」
下地の白に魅せられた画学生が贈った一枚の絵には鍵がついていた……珠玉の掌編小説二編
■短篇
吉田篤弘「空ばかり見ていた」 永瀬隼介「技あり─DoJo 道場─」
■長篇連載
近藤史恵
「賢者はベンチで思索する」
新連載

三咲光郎「忘れ貝新連載

滝本竜彦「僕のエア」

椎名誠
「波切り草 笹守りまつり」


北森鴻
「深淵のガランス」
新連載
野沢尚
「龍時 03-04」


夢枕獏
「ダライ・ラマの密使」


榊東行
「共同体の殺人」


酒見賢一
「泣き虫弱虫諸葛孔明」

石田衣良
「アキハバラ@DEEP」
デジキャピの過剰防衛を知った遠阪にも異変が。アキハバラに光明が射したかにみえ…

佐藤賢一「褐色の文豪
革命軍に不足する弾薬を奪取せんとして、デュマは無謀にも、単身、王党派の支配する町へ

重松清「ひこうき雲」
端から級友を泣かすような気の強い女子がいた。懐かしい町を通過する列車が導いた記憶

藤原伊織
「名残りの火 ─てのひらの闇2─
柿島のプロポーズを断った奈穂子。アメリカでの最初の結婚生活は波瀾の連続だった

佐藤雅美
「破鍋に綴蓋 ─縮尻鏡三郎─
厄介事ばかり起こす三九郎に、手習子の評価に手心を加えてくれと頼まれ、知穂は怒った

■長篇連載
垣根涼介「サウダージ」

海月ルイ「十四番目の月」

香納諒一「贄の夜会」

五十嵐貴久 「TVJ」

角田光代 「対岸の彼女」

岡崎祥久 「昨日この世界で
池井戸潤
「オレたちバブル入行組」


平安寿子
「くうねるところすむところ」


宇佐美游「FOXY」

森福都「漆黒泉」

井上荒野「だりや荘」
■連載エッセイ
杉田比呂美「五感のピクニック」
穂村弘「にょっ記」
吉村昭(井の頭だより)
「図書館長」
■コラム

[book trek]
角田光代「トリップ」
[talking about my hero]
唯川恵「不運な女神」

[癒しのスポット]
市川拓司「グリーンギャラリー」

[CD特等席]
高田侑「elements」
[会心の買い物]
山本幸久
「ロード・オブ・ザ・シューズ」