別册文藝春秋

2003年11月(248)号
8月7日発売 / 特価1500円(本体1429円)
重松清
「メグちゃん危機一髪
─私鉄沿線2─」
新連載
部署統合による人事で、同期が秤に掛けられた。
通勤電車から始まる私鉄沿線シリーズ2


長野まゆみ 「よろづ春夏冬中」新連載
ワケあり物件にすむ青年の前に不思議な人物が
現れる─贅沢な細工菓子のような掌編二篇


角田光代 「対岸の彼女」新連載
女経営者葵と子持ち主婦小夜子。同い年で
同窓のふたりの間には近くて遠い距離があって
池井戸潤
「オレたちバブル入行組」新連載
上司が決めてきた融資先が不渡りを出した。
理不尽にも責任をとらされる融資課長の鬱屈


中山可穂
「浮舟」

鎌倉の老舗和菓子屋で密かに奏されるシュー
ベルト。旋律の底にゆれる濃密な愛の時間

■短篇
永瀬隼介「不意打ち─DoJo道場─」

柴田よしき「葵」
光原百合「星月夜の夢がたり」

小泉吉宏「映画の神様 百年草物語」
■長篇連載
夢枕獏 「ダライ・ラマの密使」

井上荒野 「だりや荘」

五十嵐貴久 「TVJ」

高野和明 「幽霊人命救助隊」
恩田陸 「夏の名残りの薔薇」

垣根涼介 「サウダージ」

椎名誠 「波切り草 海の家」

榊東行 「共同体の殺人」
佐藤賢一 「褐色の文豪」
恋人の結婚を契機にパリへ出たアレックス。
花の都で劇作家を目指しながらの新生活は?


吉田修一
「コンセプチュアル・デイズ」

落書きカップルとの温泉旅行から僕が戻ると、
下北沢の部屋の住人には新たな展開が


藤原伊織
「名残りの火─てのひらの闇2─」

堀江は、殺害された柿島が退職する前、
社内でかなり厳しい立場にあったことを知る
石田衣良
「アキハバラ@DEEP」
アキハバラ@DEEPのもとにネット掲示板で
デジキャピたたきをする火投からメールが


佐藤雅美
「妲己のおせん─縮尻鏡三郎─」

業突張りな商家の婿が妻敵を討った。持参金
の行方によって非がどちらにあるかが決まる
■長篇連載
永井するみ 「希望」

香納諒一 「贄の夜会」
酒見賢一 「泣き虫弱虫諸葛孔明」

山崎マキコ 「粉ミルク」
■連載エッセイ
吉村昭
井の頭便り「雪国の墓」
穂村弘
「にょっ記」
新連載
■コラム
[book trek]
吉田修一「日曜日たち」
鈴木清剛「スピログラフ」
垣根涼介「ワイルド・ソウル」
朱川湊人「都市伝説セピア」


[会心の買い物]
近藤史恵「チャンスは二度」
[talking about my hero & hiroine]
唯川恵「100万回の言い訳」
三浦明博「死水」


[癒しのスポット]
魚住直子「駅の売店で」

[CD特等席]
伊坂幸太郎「bring'em in」