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フランス語で〝土地〟を意味する〝テロワール〟。ワイン用のぶどうはもとより、今ではコメ、野菜、果物をはじめ、大地が育むさまざまな恵みを表現する言葉として定着しつつあります。
そして、その〝テロワール〟が育むものは、農産物だけではありません。水田が広がる里山の風景、雄大な緑の大地が広がる酪農風景、清流のほとりで守り継がれる水辺の風景。そうした美しい日本の風景とともに、そこに息づく多様な歴史・文化をも〝テロワール〟は育んできたのです 。

クレア・トラベラーでは、これまで地域文化が育む食文化・手仕事などを、日本各地で丹念に取材してまいりました。2022年7月15日発売号では、生命が躍る夏から実りの秋へと移り変わる季節にふさわしく〝テロワール〟をテーマに、美しい日本とそこに息づく文化を深堀りしながらご紹介してまいります。

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