2021文春文庫 秋100ベストセレクション

20210文春文庫 秋100ベストセレクション

心をつなぐ、本がつなぐ。 心をつなぐ、本がつなぐ。 心をつなぐ、本がつなぐ。 心をつなぐ、本がつなぐ。

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2021.09.01
「2021文春文庫 秋100ベストセレクション」特設サイトをオープンしました。

今月の新刊

  • 『沈黙のパレード』書影

    哀しき復讐者たちの渾身の謎が、湯川、草薙、内海薫の前にたちはだかる。

  • 天衣無縫の冒険物語、第6回高校生直木賞受賞ッ!『熱帯』森見登美彦

    『熱帯』書影

    どうしても読み終えられない本がある――。その本『熱帯』を探し 求める作家は〈沈黙読書会〉なる催しで不思議な女性に会う。

  • 妻夫木聡主演、映画化決定!読売文学賞受賞作『ある男』平野啓一郎

    『ある男』書影

    里枝が再婚して幸せな家庭を築いていた「大祐」は事故で命を落とす。 そしてもたらされた衝撃の事実。愛したはずの夫は、全くの別人であった。

心をつなぐ、本がつなぐ。

  • 涙をつなぐ

  • 『獅子吼』書影

    檻の中で運命を受け入れる彼が、戦時下に苦しむ人間たちを前に掟を破るとき――名もなき人々を描く華と涙の物語。

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    姫椿

  • 『午前三時のルースター』書影

    サントリーミステリー大賞受賞『午前三時のルースター』垣根涼介

    旅行代理店勤務の長瀬は、少年のベトナム行きの付き添いを依頼される。彼の目的は失踪した父を探すことだった。

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    ヒート アイランド

  • 『対岸の彼女』

    第132回直木賞受賞『対岸の彼女』角田光代

    結婚する、しない。子供がいる、いない。それだけでなぜ分かりあえなくなるんだろう。二人の女性の友情、そして亀裂──

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    空中庭園

  • 『その日のまえに』 書影

    累計77万部『その日のまえに』重松清

    僕たちは「その日」に向かって生きてきた。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、幸せの意味を見つめる。

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    カカシの夏休み

  • 『出会いなおし』書影

    気まずさも衝突も痛みも超えて、人は何度も出会いなおせる。出会いと別れ、再会を描き、愛する勇気をもらえる短篇集。

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    カラフル

  • 運命をつなぐ 運命をつなぐ

  • 『死神の精度』書影

    一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断を下す。ミュージックを愛するクールな死神・千葉が出会う六つの人生。

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    死神の浮力

  • 『赤い砂』書影

    いきなり文庫!『赤い砂』伊岡瞬

    相次いで自殺した4人。永瀬が事件の真相を追う中、大手製薬会社に脅迫状が。現代を映し出した感染症×警察小説。

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    祈り

  • 『木洩れ日に泳ぐ魚』

    累計50万部『木洩れ日に泳ぐ魚』恩田陸

    アパートの一室で語り合う男と女。過去を懐かしむ二人の会話に意外な真実が混じり始める。ラストまでイッキ読み!

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    まひるの月を追いかけて

  • 『炎環』書影

    第52回直木賞受賞『炎環』永井路子

    源頼朝、義経、北条義時。鎌倉幕府成立の裏で燃え盛る彼らの野望。来年の大河「鎌倉殿の13人」の時代を描く傑作小説。

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    北条政子

  • 『花の鎖』 書影

    累計80万部『花の鎖』湊かなえ

    元英語講師の梨花、子供ができず悩む美雪、絵画講師の紗月。3人の女性に影を落とす謎の男――驚愕のラストが胸を打つ。

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    望郷

私と読書 私と読書 永野芽郁

【映画について】

 祖父がとても本読みで、「人は本で作られる」と教えてもらいました。『そして、バトンは渡された』も祖父が最初に読んで母に「読んだほうがいいよ」と渡した本でした。母がこの本を読んで泣いているのを見ていたのですが、母から「絶対読んで。これ芽郁にやってほしいな」と渡されたんです。私も物語の先がどうなるのか気になって夢中で読んで、泣いてしまいました。その後、映画出演の話をいただいて、すぐに「やりたい」と返事をしたんです。優子は血のつながりがない家族と暮らしている。それでも明るくて、優子なりの意思の強さとか、前向きな挫けない心を、ちょっとした仕草などで見せられたらと思って演じていました。印象に残ったのは、優子が育ての父である森宮さんに感謝の気持ちを伝える場面です。少し照れながらも「ありがとう」という思いを伝えるシーンは、普段から優しく見守る田中圭さんの、森宮さんの姿を見てきたので、泣くところではないのに目がうるうるしてしまいました。ああ自分は今、優子になれているんだなと感じ、田中さんが森宮さんでよかったと思ったシーンでもありました。石原さとみさんはお目にかかったときに周りの人が一瞬で目を奪われる可愛さと美しさで、ああ梨花さんだ!と思いました。石原さんが梨花さんで本当に嬉しかったです。映画の中で初めて弾いたピアノもとても楽しかったですね。撮影ではすべて自分で弾きました。片手なら弾けるけれど両手だと難しくて。音の綺麗さにもすっかりはまって、撮影が終わった後もレッスンは続けています。

【本について】

 本屋さんが好きで、仕事の空き時間にはよく行きます。新刊コーナーを覗いて、あらすじを読んで面白そうなのをピックアップして、その作家さんのコーナーに行って本を選びます。瀬尾まいこさんの本は『強運の持ち主』も読みました。気なる本はすぐに買います。同じ作家さんの作品でもいろいろな感性 を感じることがあり楽しいですね。以前、太宰治さんの資料を読んだのですがそれがとても面白くて、『斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス外7篇』などの作品にも興味があるので読破したいです。翻訳小説も好きですし、宮部みゆきさんの『楽園』など長いミステリー小説は、1日休みがしっかりあって自分に余裕があるときに読みたいと思っています。
  小学生のころは演技レッスンに電車で通っていて、その途中で本を読んでいました。最近は、疲れたな、息抜きしたいなというときにはちょっと気持ちが明るくなるような本や詩集を読んだり、寝る前にはショートショートなど読んだりします。移動時間が長いときにも本を持って行くので、自分が思っている以上に本は傍にありますね。
 小学生の頃に初めて雑誌の表紙モデルになったときに、祖父が喜んでくれて「買いに行こう」と本屋さんに誘ってくれました。棚に並んでいる自分を見たときは感動しました。今回、文春文庫のキャラクターになったことを一番喜んでくれるのは祖父かもしれません。

永野芽郁

永野芽郁

1999年9月24日生まれ。
2009年デビュー。
NHK連続テレビ小説「半分、青い。」や映画『ひるなかの流星』『君は月夜に光り輝く』で主演を務める。2021年は、『地獄の花園』『キネマの神様』のほか、『そして、バトンは渡された』で主人公・優子役を熱演。

映画
『そして、バトンは渡された』

映画『そして、バトンは渡された』

今日はじめて知った家族の〈秘密〉は、あまりにも切なく、愛おしい〈嘘〉でした。

2019年の本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』が待望の映画化! 主演は、原作の大ファンでもあり「この役は絶対に自分が演じたい!」と熱い想いを実現させた永野芽郁。共演は、2021年「父親にしたい俳優No.1」に選ばれた田中圭。血の繋がらない父娘という全く新しい親子像を感動的に演じ切る。そして、“理想の女性”として常にその生き方が注目される石原さとみは、物語のキーパーソンとなるシングルマザーで初の母親役を演じる。さらに天才子役の稲垣来泉、実力派の市村正親や大森南朋、飛躍中の岡田健史、若手からベテランまで豪華キャストが集結した。そして『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の前田哲監督の確かな演出力によって、感動の小説は感動の映画へと導かれた。
身近な人が愛おしくなる感動作に、紐解かれる《命をかけた嘘と秘密》。クライマックスを迎え、タイトルの本当の意味を知ったとき、極上の驚きと最大の感動がとめどなく押し寄せる──。

映画『そして、バトンは渡された』
  • 映画『そして、バトンは渡された』
  • 出演:
    永野芽郁 田中圭
    岡田健史 稲垣来泉
    石原さとみ /
    大森南朋 市村正親
    監督:
    前田哲  脚本:橋本裕志
    配給:
    ワーナー・ブラザース映画
  • 2021年10月29日(金) 全国ロードショー
映画公式サイト
原作『そして、バトンは渡された』
  • 原作『そして、バトンは渡された』
  • 定価:814円(税込)
  • 発売日:2020年09月02日
原作特設サイト