TOKYO YEAR ZERO 2007年10月12日発売
トップ プロダクション・ノート 三つの謎 その闇の世界 東京三部作とは デイヴィッド・ピース
 
「TOKYO YEAR ZERO」を取り巻く3つのストーリー
 
占領期日本の闇に迫る――
≪東京三部作≫の舞台となる三つの事件
1946−1949年。占領期の日本、東京。近代化の道を進みはじめるなか、
日本は何を得て、何を失ったのか。飢餓と混沌の国からアメリカの盟友へ―
その輝かしい歩みに秘められた暗い秘密が、いま、暴かれる
Book #1:TOKYO YEAR ZERO――小平事件
小平義雄による連続婦女暴行殺人事件。
戦中戦後の食糧難につけこみ、小平は若い女性を食糧で釣り、次々に暴行、殺害した。
犠牲者は10人を超えるともいわれ、栃木の山間では多数の遺体が発見された……
Book #2:TOKYO OCCUPIED CITY――帝銀事件
1948年正月に発生。
帝国銀行椎名町支店の職員が青酸化合物を飲まされ、12人が死亡。
現金が奪われる。のちに平沢貞通が逮捕、死刑判決を受けるが冤罪説も根強い。
旧陸軍化学戦部隊の関与もささやかれるが……
Book #3:TOKYO REGAINED――下山事件
1949年、国鉄総裁・下山定則が失踪直後に轢死体で発見される。
労組との対決直前の死だった。
自殺か他殺か明確な見解が発表されぬまま捜査は終結。
この頃から日本は、「反共の防波堤」としての役割を担わされはじめる……
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