わたしたちの子育て奮闘記 −パパ・ママ座談会−

 どの会社に就職したいかを考える上で、「ワーク・ライフ・バランス」を重視されている志望者の方は多いと思います。とくに、
「子どもが生まれても仕事は続けられるの?」
「編集は激務だから、育休なんて取れないのでは?」
など、出版社で働くことへの不安は尽きないでしょう。
 しかし、文藝春秋では出産や育児を理由に離職した社員はほとんどおりません。育児休業や育児短時間勤務などの諸制度を利用し、周囲の理解と協力を得ながら、パートナーと子育てに奮闘するパパやママは年々増えています。ここでは、仕事と育児に励む社員の日常をご紹介いたします。

※情報は2016年2月時点における内容です。

「私も時短取得します!」

――きょうは共働きでお子さんを育てている4人に集まってもらいました。平嶋さんは、昨年11月になんと4児の父になったんですよね。社内一の子沢山パパということで……。

一同 おめでとう‼

平嶋 ありがとうございます。社内にはもう一組、4人きょうだいを育てている共働きの先輩がいますね。我が家は4歳の長女、2歳の次女に続き、二卵性の双子で男の子と女の子が生まれました。

三阪 うちは息子2人ですでに手いっぱい。4人なんて想像つかないなあ。好きなお酒も飲めないでしょう?

平嶋 とにかく時間もないし、酔っ払ってる場合じゃないですから、里帰り出産から妻子が帰京してからはしばらく禁酒しました(笑)。いまはまだ、妻が育休中なので平日の育児はお任せ状態ですが、それでも土日は妻が大学院に通っているので、私が4人の世話に明け暮れています。

一同 お~、えらいっ!!

平嶋 といっても、赤ちゃんはまだ寝ているだけですし、上の子2人は女の子なのでおとなしいんです。それに、やっぱり子どもはかわいいから、楽しい時間でもあるんですよね。
 でも、本番はこれから。妻は4月に復職予定なので、それに合わせて私も「時短勤務」(※1)にするつもりです。

坪田 男性社員の時短取得は初めてじゃない? 部署の人たちは驚いてなかった?

平嶋 先輩や同僚も配慮してくれて、担当している書店の引き継ぎを快く引き受けてくれました。
 実は、子どもたちの保育園が2か所に分かれてしまって、子どもを2人ずつ、妻と分担してお迎えしなくてはいけないんです。営業部の定時は17時45分。保育園のお迎えが18時15分までなので、1時間の時短を取ればかなり楽になります。おかげで、先に帰宅できる私が夕食も作ることになりました。
 また、私が時短を取ったのは、妻が復職と同時に新しい職場に出向する予定という事情もありました。妻が新しい職場でいきなり時短を取るのは仕事を覚えるためにも避けたいという……。

中川 あ、それは分かるなあ。私は文藝春秋に転職して3年弱で長男を授かったんです。転職早々に育休(※2)を取って、さらに時短勤務、というのは考えられなくて、フルタイムで復帰しました。当時は同世代で子育てしている女性社員が少なく、試行錯誤でしたね。次男が生まれた頃から、社内に〝ベビーブーム〟が来て、時短勤務や時差勤務(※3)といった働き方をする社員が段々と増えてきました。一時は会社に通いやすい地域にある保育園に社員の子どもが5人いたこともあったくらい(笑)。子ども達同士も仲良くなって、クリスマス会を数家族で一緒にしたり。ずいぶんと変わってきました。

坪田 子育てしている社員同士で情報交換もずいぶんしましたよね。うちは長男の育休復帰時に夫が単身赴任中、さらに地方出身で親も当てにはできない状況で、不安だらけだったんです。そのとき、延長保育が充実している保育園の情報を教えてもらったのは大きかった。雑誌編集部で復帰して、帰りが遅くなることもあったのですが、延長保育の子が多い園だから、寂しがらずに待っていてくれて。あの園じゃなかったら、かなり厳しい毎日だった。

三阪 どんな保育園に入れるか、というのもかなり大きな問題だよね。東京では、親にはほとんど選択権がない状態ではあるけど、情報収集は大事。

坪田 文藝春秋は、社風なのか社員同士の距離感が近いように感じます。とくに女性の先輩や同僚は、折に触れて「大丈夫?」と声をかけてくれたり、時にはベビー服やベッドなどのお下がりをいただいたり。小児科や救急外来はどこがいいとか、いろんな情報を社内で仕入れています。
 次男の育休から復帰するときには、上司が自宅近くまで来てくださって、復帰後の働き方などを相談することができました。時短勤務にするか迷っていたこともあり、直接お話ができたのはありがたかったですね。編集部門は裁量労働制なのですが、定時部門と同じ勤務管理にしてもらって、次男が1歳になるまでの半年間、2時間の時短勤務を取らせてもらいました。

採用担当者から補足

※1 育児短時間勤務
1日の労働時間を7時間として、勤務時間を最大60分(無給)短縮することができます。期間は子どもが満3歳になる年度末までです。
また、女性社員は、妊娠確定時から産前休暇まで、および産後1年間は、1日60分の勤務(有給)を短縮できますので、復帰後は育児短時間勤務と併用して、最大120分の勤務短縮が可能です。
※2 産前産後休暇・育児休業
女性社員が出産する場合、産前7週間(多胎妊娠の場合は14週間)、産後8週間の休暇(有給)が取得できます。
また、子どもが満1歳の誕生日を迎える月の末日までを限度として、育児休業を取得することができます。特別な事情がある場合は、1歳6ヵ月に達する月の月末までを限度として期間を延長可能です。なお、育児休業中は無給となりますが、雇用保険から育児休業給付金が支給されます。
※3 時差出勤
非裁量部門(主に業務部門)の社員で、中学校入学前の子どもがいる場合は、始業時間を選択することができます。

子育てをして変わったことは……