文藝春秋 採用案内2018

「Number」編集部 2012年入社、「週刊文春」編集部配属。2015年より現職

ライター、カメラマン、デザイナー、そしてアスリート―― 「チーム」の成功は編集者の舵取りにかかっています。

現在の仕事内容

いわゆる長谷部誠選手のような

 ナンバーの編集者の仕事は、サッカー日本代表で例えるなら長谷部誠選手でしょうか。誌面を作る上であらゆる局面に顔を出し、味方とパス交換しながらリズムを作るボランチです。というのも誌面は通常、次の4者で成り立っています。
 まず企画に登場する(1)アスリート、それを取材して原稿にする(2)スポーツライター、写真を撮影する(3)カメラマン、揃った素材をレイアウトする(4)デザイナー。では編集者は何をするかというと、アスリートへの取材依頼からインタビュー、写真撮影そしてレイアウトまで、すべての工程に携わり、この4者に同じ方向を向いてもらうよう舵を取ります。決して前線で点を取ることは多くありませんが、ピッチの中央でバランスを取る重要な役割です。

私のスケジュール

  • 10:00

    神宮球場で取材

    ライター、カメラマンを伴って高校野球の試合を観戦。試合後は選手や監督の囲み取材に加わる。

  • 13:00

    ライターと昼食がてら原稿の内容について打ち合わせ

  • 14:00

    出社、他誌チェック

    ナンバーはスポーツ総合誌なので、「サッカー○○」や「ベースボール○○」といった各競技の専門誌とは少し読者層も異なります。時には競技やジャンルを横断して、「この人とあの人に対談してもらったら面白いかな」なんて企画を考えながら……。

  • 15:00

    取材のテープ起こしやゲラチェックなどのデスクワーク

  • 16:00

    東京ドームで取材

    プロ野球のナイター試合前の練習を取材。球団広報に選手インタビューのお願いをしたり、ライターに取材状況を確認したり。試合が始まってしまうと皆さんはもちろん忙しいので、練習中のこの時間帯が編集者には勝負なのです。

  • 22:00

    試合を観戦してから帰宅

最も印象深い仕事

「神ってる」誌面を!

 野球担当の私にとって今年は「神ってる」シーズンでした。広島カープ25年ぶりのリーグ優勝が現実味を帯びてきた8月。プラン会議を経て「カープが人々に愛される理由、すなわち『カープ魂とは何か』をテーマにした特集を組もう」と、特集チームがスタートしました。まずは企画書を持って球団広報のところへ出向き、思いの丈をぶつけます。その後もマツダスタジアムに通い詰めると、球団広報の協力の下、黒田博樹投手と新井貴浩選手を筆頭に、選手たちのインタビューと写真撮影に成功。9月10日の優勝決定まで追い続けたことで、「カープ魂」に溢れた誌面を作ることができました。それがいったい何だったのかは……Number 911「カープの魂。」を読んで確かめてみてください。

志望者のみなさんへ

 正直者であること――就活でも、またこの仕事をする上でも大事なことではないかと感じています(もちろん、時と場合によりますが……)。それは誌面に嘘を掲載してはいけないからという当然の理由に留まらず、日頃から知らないことは「知らない」、面白いことは「面白い」と素直に言えることで、生まれるものもあるからです。たとえば選手へのインタビューにおいても、聞くのを躊躇うような素人質問が浮かんでしまうことはよくあります。しかし、相手はその道のプロフェッショナルです。いざ質問してみると常人では思いもよらないような答えが返ってきて、驚かされたり勉強になったり。そんなことの繰り返しで、何も知らなかったところから徐々に成長している実感があります。