文藝春秋 採用採用案内2018

別冊文藝春秋

旬の作家たちの意欲的な作品を発信する電子小説誌

担当者が選ぶ2016イチオシ企画

クリエイターの生の声を読者に

横山秀夫さん×瀬々敬久さん対談(前篇)
宮下奈都さんインタビュー(前篇)
「別冊文藝春秋」では、小説、随筆、漫画などのほかに、作家、俳優、映画監督、音楽クリエイターなどの生の声を伝える対談企画、インタビュー、書下ろしの詩なども掲載しています。
 尾崎世界観さん(クリープハイプ)×千早茜さん、横山秀夫さん×瀬々敬久さん(映画監督)の対談。秋田ひろむさん(amazarashi)の書下ろし詩。本誌で連載していただいた『羊と鋼の森』で2016年本屋大賞を受賞なさった宮下奈都さんのロングインタビューなど。旬の表現者の言葉をこれからも誌面で伝えていきます(動画も可能な限りWebなどで配信します)。  横山秀夫さん×瀬々敬久さん対談(前篇)
宮下奈都さんインタビュー(前篇)

編集長メッセージ

変化を面白がる勇気

 1946年の創刊以来、「別冊文藝春秋」は井伏鱒二、谷崎潤一郎、川端康成、坂口安吾、三島由紀夫など、時代を代表する作家の数々の名作を掲載してきました。
 より広い読者層に向けてリニューアルした2002年以降も、ミステリーからSF、恋愛小説、時代小説、マンガまで、ジャンルを問わず、多くの話題作をご寄稿いただいています(角田光代『対岸の彼女』、三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』、横山秀夫『64(ロクヨン)』、桜庭一樹『私の男』、中島京子『小さいおうち』、宮下奈都『羊と鋼の森』……)。

 そして、創刊70年目となる2015年5月、「完全電子化」という大きな節目を迎えることになりました。
 これまで、紙の文芸誌として培ってきたすべてを生かしながら、電子雑誌として、生まれ変わることになったのです。もう紙の雑誌としてはこの世に存在しません。

 電子雑誌と聞くと、紙の本や雑誌に馴染んできた方は、まだ戸惑われるのかもしれません。ただ、掲載されているのはこれまで同様に旬の作家の力作揃いですし、編集方針も編集者の仕事自体も、紙版の時代と基本的には全く変わりません。
 それどころか、電子書籍の市場は発展途上ですから大きな可能性を秘めている。きっと、これからさらに進化していくはずです。

 では、そこで編集者には何が求められるのでしょうか。

「編集者の条件とは、人間と同じだ。世間の評判とは関係なく、いいものはいい、悪いものは悪いといえること。さらには、いい、悪い以上に、好き嫌いを、勇気をもって価値基準にできること。そして、変化を恐れぬこと。常に中立的な立場をとる編集者は信用しない」

 これは、ある人気作家の言葉です。厳しさのなかにも、大きなヒントがあるように思えます。
 過渡期のいまだからこそ、いい小説と出会うための熱意にあふれ、伝統や歴史に敬意を払いつつも、変化を面白がる勇気をもった若い力に期待します。

「別冊文藝春秋」編集長
森 正明

  1年目「Number」編集部
10年目 第一文藝部
20年目 「文學界」編集部
2015年から現職