文藝春秋 採用採用案内2018

オール讀物

年2回の直木賞発表と多彩な作品の数々でエンターテインメント小説の最前線を牽引

担当者が選ぶ2016イチオシ企画

永遠の「鬼平犯科帳」

 昭和42年に「オール讀物」で連載がはじまった、池波正太郎さんの『鬼平犯科帳』は平成2年まで執筆が続けられ、現在でも不動の人気を誇ります。この間に収められたインタビュー、エッセイ、対談なども膨大で、平成28年12月に中村吉右衛門さんのドラマが最終話を迎えるのを機に、過去の名作や記事に加え、新規取材も含めた臨時増刊号が発売になりました。平成29年からアニメ『鬼平』の放送も始まり、今後もその魅力を発信していきます。(担当:K) 文庫の『鬼平犯科帳』決定版。アニメ版鬼平を全面カバー帯にデザインした。

編集長メッセージ

「ビジネスライクで」とはいきません

 まず、オール讀物の目次を開いてみてください。右には誰もが知っているような有名作家の小説が載っていることでしょう。左に目を移すと、多くの小説の間に、対談、紀行文、エッセイ、そしてコミックの連載もあります。三月号と九月号は、直木賞発表号。受賞者のインタビュー、選評、そして受賞作が掲載されています。これらが、私たちの仕事です。見てもらえれば、なぜ「小説誌」ではなく、「讀物雑誌」(ちょっと古い感じもするかもしれませんが)なのかが分かってもらえると思います。この雑誌には活字文化を支えてきた「コンテンツ」が全て詰まっているのです。

荻原浩さんの直木賞受賞特集号には、渡辺謙さんの特別インタビューを掲載。読み切り作品や、夢枕獏さんの「陰陽師」、平岩弓枝さんの「新・御宿かわせみ」といった長期連載作品、「熱愛80’s洋画座談会」など特集企画も充実。  とはいえ、一番大切な仕事は作家から小説をいただくことです。
 この編集部に配属されますと、(ほぼ)毎日、いろいろな作家と会うことになります。まず、小説の依頼、内容の打ち合わせ、そして原稿をもらってから手直しの依頼など。何度も作家と話をして、ひとつの作品を作り出していきます。
作家に忌憚のない意見を言える関係をつくるために、夜遅くまで盃を交わすこともあります(もちろん、下戸でも大丈夫です)。取材旅行を手配し、同行中、メモをとったり撮影したりすることもあります。
小説を生み出すための、あらゆるサポート。文芸編集者の仕事を一言でいうと、こうなると思います。

 私たちのしていることは、いうまでもなくビジネスです。雑誌を刊行し利益を上げることが求められます。さらには、それを単行本・文庫本になってゆきます。しかし、作家とのやり取りは、ビジネスライク、とは到底いきません。だって、お互い人間ですもの。そんなアナログな関係が嫌いではない人は、是非志望してください。きっと、充実した人生が待っているはずです。

「オール讀物」編集長
大沼貴之

  1年目 第一広告部
10年目「オール讀物」編集部
20年目 第二文藝部
2016年から現職