文藝春秋 採用採用案内2018

文藝春秋

政治・経済から文学、芸能、スポーツまで網羅する総合月刊誌
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担当者が選ぶ2016イチオシ企画

50年後の「ずばり東京」(連載)

 変わりゆく五輪前の東京をいかに描くか。これがこの連載のテーマです。作家・開高健が、先の五輪前の東京を描いた名ルポルタージュ「ずばり東京」の現代版を目指し、髙山文彦さん、野村進さんらベテランライターから社会学者の古市憲寿さんまで、「文藝春秋」らしい幅広い書き手が筆を競います。若手部員たちが筆者とチームを組み、豊洲のタワーマンション、保育園建設がストップした街、若い女性の集まる神社など、いまの東京を象徴する現場に何度も足を運んで取材しています。ストレートニュースでは描ききれない東京を、ノンフィクションという手間のかかる手法で切り取る――。今日も東京のどこかで、部員の取材が続いています。(担当デスク:M) 連載第1回は「ゴジラとタワーマンション」。昭和29年の映画第1作では「50m」だったゴジラが、平成28年に公開され話題となった「シン・ゴジラ」では118.5mに巨大化。さて、その意味は?

編集長メッセージ

人と会うのが仕事

 あなたには「引き出し」がどのくらいありますか?

 月刊「文藝春秋」の編集者にいちばん求められるのは、たくさんの「引き出し」を持っていることです。「文藝春秋」は政治経済などの硬いテーマから芸能スポーツなどの軟らかいテーマまで、読者が読みたいと思うものであればなんでも記事にしてしまう雑誌です。では、読者が読みたいテーマとは何か。それを考えるために必要なのが「引き出し」です。

「観音開き」の目次を開けば、「天皇生前退位の攻防」「日本経済の常識を疑え」といったカタメの話題から、又吉直樹さんと村田沙耶香さんの芥川賞対談、平野レミさん・上野樹里さんの嫁姑座談会まで、多彩な話題が並ぶ。  雑誌作りの工程を大まかに分ければ、(1)企画、(2)取材・下準備、(3)執筆・構成となりますが、そのなかで最も大事なのが(1)の企画です。現在、編集部には編集長を含めて部員が13人います。月に2回、全員で企画会議を開き、毎回一人あたり10本の企画を出してもらっています。世間で話題になっている事件や社会問題についてどんな切り口で料理をするか。編集部員は1カ月後でも読者の関心を引く企画を考えなくてはなりません。このテーマならこの人にインタビューしたい、大事件の暗部を取材して新事実をスクープしたい、あるいは異なるジャンルの大物同士で対談をさせたい……。毎回、様々な企画が提案されますが、その企画を考えるのに必要なのが「引き出し」なのです。

 と言っても、一朝一夕に「引き出し」を作ることはできません。実は、企画会議がある日や月末の締め切り時期以外、編集部にはあまり人がいません。みな外に出かけていろんな分野の人に会っているのです。新聞記者やノンフィクションライター、作家はもちろん、政治家やビジネスマン、学者、時には得体の知れない事情通氏などにも会います。そうした人たちとの雑談の中に企画のヒントは潜んでいます。そのヒントがすぐに企画に直結することもあれば、何年も経ってから当時の会話を思い出して企画に成長することもあります。もちろん、企画と結びつかないことなどしょっちゅうです。それでも、人と会うことは決して無駄にはなりません。毎日、意識的に人と会うことで、自然に「引き出し」は増えていくのですから。言わば、人と会うのが「文藝春秋」の仕事なのです。人と会うのが大好きな人を「文藝春秋」は求めています。

「文藝春秋」編集長
大松芳男

  1年目「週刊文春」編集部
10年目 第二出版局 第一部
20年目「文藝春秋」編集部
2015年から現職