文藝春秋 採用案内2018

文藝出版局〈第一文藝部 / 第二文藝部〉

純文学、エンターテインメント小説、エッセイ、評論ーー あのヒット作はここから生まれた
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担当者が選ぶ2016イチオシ企画

好きじゃなくても感動するはず

『永遠の0』『海賊とよばれた男』など大ヒットを連発してきた百田尚樹さんが「ずっと書きたい」と思っていた小説です。今回の舞台は江戸時代の碁界。囲碁を究極のゲームへと進化させたのは、幕末前夜の日本人でした。この時代、天才たちが現れ、もっとも激しい闘いを繰り広げたのです。不屈の男、幻庵(げんなん)をはじめ激動期を生き抜いた男たちの物語です。碁を好きではなくても、読んでみてください。読み終えたとき、世界が違って見えるはずです。(担当:T)

志望者のみなさんへ

即、戦力

「編集者に新人なんて、ない」

入社早々、新宿の飲み屋で、「新人の~」と挨拶の名刺を渡そうとして、叱られたことがあります。その人は、かつて名編集者としても知られた作家でした。あれから、長い歳月が経ち、執筆形式も通信手段も変わりました。しかし、基本は変わらない、と時々この言葉を思い出します。
 われわれ文芸編集の仕事は、作家の方の――おもに小説を、単行本や雑誌の形で刊行することです。必然的に、作家との付き合い、作品を前にしたやりとりが多くなります。
 冒頭の言葉に、私なりの解釈を加えますと、作家は個人で戦っているんだ、ということです。〆切りを前にした長い夜。苛立つ作家、なだめる編集者。このとき、作家と担当編集者はともにキャリアも、実績も関係ないのです。この場所では、一対一。作品を世に送り出す不安と緊張感を共有してくれ、と――。

 小説は自由なジャンルです。何が素材になるかわかりません。「なにかおもしろいことないかな?」という作家の呟きには、ヒントを求める切実な響きがこめられていたりもします。たまたま出会った人、場所、店、本、ネット・・・・。思わぬことから、作家とのやりとりの糸口が見つかったりします。
 あるいは、あなたがたまたま読んだ雑誌のコラムに、惹かれることもあるでしょう。どこに新たな「才能」が隠れているかわからないのです。ノウハウもありません。アンテナを常に張り巡らすこと。編集技術などすぐ覚えられます。その意味では、「編集者にベテランなんて、ない」のです。
 みずみずしい感性こそを、作家も、われわれも求めています。即、戦力。どうでしょう、同じ土俵で働いてみませんか。

文藝出版局長(第一文藝部担当)
吉安 章

  1年目 「文學界別冊」編集部
10年目 「週刊文春」編集部
20年目 「別冊文藝春秋」編集長
2011年から現職