クイールをとりまく人びと
第2回 パピーウォーカー、仁井さん
ジョウロと遊ぶクイール
生後43日目から8カ月間、子犬時代のクイールを預かり育てた仁井さんご夫妻は京都郊外にお住まいです。

盲導犬候補の犬は訓練センターに預けられる前、人間との信頼感を育てる大切な期間をパピーウォーカーの家族とともに楽しく過ごします。仁井家で過ごしたやんちゃな子犬時代、クイールのお気に入りは大きな庭用のジョウロだったそうです(写真右)。いつもこんなふうに庭でジョウロと遊んでいました。

仁井さんにとってクイールはパピーウォーカーとして預かる3頭目の子犬でした。その前にいたのがラン、ジョナの2頭。下の写真は里帰りしたときのジョナとクイールです。

ジョナとクイール
実は現在、仁井さんご夫妻は年老いて盲導犬を引退したジョナを引き取って暮らしています。使用者の宮本さんと共に富士山に登ったり、マラソンに参加して大活躍したジョナも16歳7か月。現在は足が弱って歩けず、目も見えない状態ですが、クイールが最後のときを過ごしたサンルームで静かな毎日を過ごしています。お仲間はネネ。やはり盲導犬を引退した12歳10か月のゴールデンリトリーバーです。

仁井さんは6頭のパピーウォーカーを務め、繁殖犬の子犬1頭(引退後のクイールと共に過ごしたファンタジー)を含めると、全部で7頭の子犬を預かったそうです。

そのすべての犬たちのアルバムが大切に保管されていました。
ご紹介した方たち 第1回 生ませの親、水戸さん
第2回 パピーウォーカー、仁井さん
第3回 訓練士、多和田さん
第4回 盲導犬仲間ジョナ
第5回 使用者 渡辺さん
ご挨拶/What's new著者からひとことクイールをとりまく人びとクイールの未公開フォトギャラリー
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