著者からひとこと
石黒謙吾氏から
「クイールは永遠の広報部長です」
『盲導犬クイールの一生』という本には、 クイールという犬の生涯が描かれているのですが、実は、人も描かれています。関わった方たちの、犬に接するあたたかさが、別れの悲しみとの落差となり、「人間らしい感情を思い出させてくれる」のでしょう。
 たくさんの盲導犬、盲導犬ユーザー、訓練士、ボランティアの方などが、今も全国で頑張っています。育成のために必要な助成金も増えれば、よりよい盲導犬が育っていくことができます。今後とも、盲導犬へのご理解、ご支援のほど、よろしくお願いします。
 クイールは死んでしまいましたが、彼は、その背中にカモメマークをつけた姿を写真に残し、実に不思議な筋書きを残していってくれました。
 クイールは、これまで人のために働いてくれた幾多の盲導犬の1頭にすぎないのに、盲導犬事業啓蒙のために犬と人の神様が授けてくれたメシアだったんじゃないか、と、夢見がちに考えてしまいます。クイールは盲導犬事業啓蒙のための、永遠の広報部長なのかもしれません。
石黒謙吾
1961年金沢市生まれ。雑誌編集者を経て、書籍の構成、編集を手がける。著書に『チャート式 試験に出ないニッポンのしくみ』(扶桑社)ほか。『命を賭けた最終ピリオド』(国府秀紀・文/角川書店)、『結婚。』(ナガオカケンメイ著/新潮OH!文庫)などの企画、編集も。kengo@blueorange.co.jp
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