勝間和代さんに100の質問

CREA2008年7月に「勝間和代さんに100の質問」が掲載されました。
「世界のもっとも注目すべき女性50人」にも選ばれた勝間和代さんへのインタビューからいくつかを抜粋。

小さいときはどんな子どもでしたか?

本が好きで、小学生のときにはマンガ、雑誌、小説から実用書まで片っ端から目を通していました。お金が無いので立ち読みですけど。

かばんの中身を見せてください。

パソコンは「レッツノートYシリーズ」。通信カードは月額5980円で使い放題の「イー・モバイル」。デジタル・オーディオ・プレイヤーは海外のオーディオブックをダウンロードできるクリエイティブメディアの「MuVoV100 2GB MV-V2G」。その他、デジカメ、ICレコーダーなど、これだけ持っていれば、街のカフェでも普通に仕事ができます。

パートナー選びで最も重要なことは?

「あなたがいるから嬉しい、私がいるからあなたも嬉しい」という好循環を相手と築けているかどうかの見極めですね。良い関係を築く方法? 私が教えてほしいくらいです(笑)。

仕事と子育て、どちらかしか選べなかったらどちらを選びますか?

先日、女性の生き方がテーマのパネルディスカッションに一緒に出たマッキンゼーの元同僚の女性が、「仕事は沢山あるけど、これだと思う男には1年に何人も出会えるものじゃない。迷ったら仕事より結婚を選びなさい」と言っていたんですが、仕事と子どもの関係もまったく同じ。仕事は沢山ありますけど、私にはどう頑張っても、子どもは3人しかいない。そりゃあ、子育ての方が大事です。

仕事がデキル人の特徴は?

私がこれまでに会った仕事のデキル人は皆さん、あくせくしていない! 「どうしたら少ない仕事量で、最大限のアウトプットができるか」と工夫しているからなんです。

どうしたらそんなに前向きになれるんですか?

環境というのは自分の想いによって作られるものです。前向きであろうとすれば、自ずと前向きになれる。でも、頑張りすぎはいけません。1日24時間しかないことをつねに念頭に。


お金も、愛も、自己実現も、社会貢献も、すべて手に入れるような欲張り女になるための必要条件とは?

欲張り女というのは、私が処女作の『インディでいこう!』で書いた「インディ(自立した女)」とよく似ていると思うんです。誰かに頼って生きていくのではなく、自分自身の足ですっくと立って、色んなことにチャレンジしていく。そのためには「(1)年収600万円以上を稼ぎ」「(2)いいパートナーがいて」「(3)年をとるほど、すてきになっていく」という3つの条件は備えていなければなりません。

キャリアの将来的なイメージは?

意識しているのは、堺屋太一さんです。
私は将来のキャリアについて考えるとき、いつも具体的なロールモデルを立てるようにしています。これまではビジネス書や啓発書の世界で活躍したいという思いから、大前研一さんを目標にしてきました。
でも最近、金融ビジネスの知識をもとに小説を書けたらという思いが強くなっているんです。そこで頭に思い描いているのが、作家で元経済企画庁長官の堺屋太一さん。通産官僚出身で、豊富な経済知識をもとに優れた経済小説を多数発表している方です。子どもが手を離れる8年後までに小説家としてのメドをつけて、8年後、第2の人生が始まったら、悠々自適の世界一周旅行をしながら、小説や紀行文を発表できたら最高だなと夢描いています。もう結婚するつもりはありません。旅から旅への放浪生活をするんですから、家庭を築く必要はないんですよ(笑)。

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