『河は眠らない』開高 健/写真:青柳陽一

開高 健・青柳陽一『河は眠らない』

立ち読み

定価:1800円(税込)/ ページ数:128ページ

書誌ファイル

現代は考えることのできる人にとっては喜劇。感ずることのできる人にとっては悲劇。

ベトナム、ビアフラ、中近東―戦場取材に疲れた作家は、森と河に慰めを見出し、釣師となった。アラスカの雄大な自然を背景にキングサーモン釣りに挑む開高 健の映像をフォトエッセイとして単行本化。開高語録が、二十年の時を経て、いま甦る!

開高 健さん

開高 健(かいこう たけし)プロフィール

  • 1930年大阪府大阪市生まれ。
  • 大阪市立大学法学部卒業後、寿屋(現・サントリー)に入社。
  • 57年『パニック』を「新日本文学」に発表し、注目を集める。
  • 58年『裸の王様』で第38回芥川賞受賞。
  • 64年に朝日新聞臨時海外特派員としてベトナム戦争を取材する。
  • 代表作に『日本三文オペラ』『輝ける闇』『夏の闇』『オーパ!』など。
  • 89年食道癌に肺炎を併発し、永眠(享年58)。
  • 開高 健記念会HP:http://kaiko.jp/

青柳陽一(あおやぎ よういち)プロフィール

  • 1938年福島県伊達市保原町生まれ。
  • 多摩美術大学附属芸術学園写真科在学中から写真家杵島隆氏に師事する。
  • 62年、フリーとなり、同年、日本広告写真家協会の第1回奨励賞受賞。
  • 72年、麻田奈美の写真を雑誌「平凡パンチ」に掲載し、話題を呼ぶ。
  • 女性ポートレート、広告写真の分野で活躍するかたわら、趣味の釣りで開高 健と意気投合し、親交を結ぶ。
  • 著書に『ドキュメント岩魚が呼んだ』『APPLE 麻田奈美写真集』『ハワイアンガール ズアグネス・ラム』『カメラマン』など。
  • 現在は伊達市保原町にスタジオを構えている。
  • (社)日本広告写真家協会会員

酒と女と釣りを愛したダンディな作家、開高 健。今年は開高さんの没後20年となります。開高ファンの間で「幻のビデオ」といわれていた『河は眠らない』を写真エッセイ集として刊行することになりました。スパイスの効いたセリフの数々が、雄大なアラスカの風景をバックに語られます。開高ファンには必携の、そして初めて開高 健と出会う入門書としても最適の1冊です。

DVD「河は眠らない」より
ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン提供)

DVD情報

開高 健
~河は眠らない~

開高 健究極のフィッシング!作家開高 健はなぜ釣師になったのか。アラスカの壮大な自然を舞台に作家・開高 健が語るユニークな自然観と釣魚哲学。
ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパンHPより)