写真:松本昇大
おれたちはみんな自分をとことん安く売るようになったよな。
定価:1,870円(税込)
発売日:2025年9月26日
写真:松本昇大(http://shotamatsumoto.com/)
若者の間で流行る、睡眠薬のオーバードーズ。
ゲイバーでおこなわれるロマンス詐欺。
「ライブの魔女」と呼ばれる人気ライバーに迫る危険。
手の届く範囲の人を救うため、マコトは今日もあがき続ける――
池袋を舞台に、トラブルシューターのマコトがストリートギャング・Gボーイズの“キング”タカシらとともに、次々と起こる難事件を解決するミステリーシリーズ。
1998年刊行の1作目『池袋ウエストゲートパーク』から少年犯罪やネット犯罪、非正規雇用問題など社会のリアルをシャープに描き続け、その同時代性と登場人物たちの魅力により今なお熱烈なファンを生み出している。
本名・真島誠。地元の工業高校を卒業後、池袋西一番街にある母親の果物屋の手伝いをしていたが、ある事件を解決したことでトラブルシューターとなる。組織に属さず、誰に対してもフラットに付き合うため、Gボーイズからヤクザ、警察にまで顔がきき、子供から老人にまで好かれる青年。基本的に母親には頭が上がらず、それほどケンカも強くない。
本名・安藤崇。マコトの高校時代からの友人で、池袋のストリートギャング・Gボーイズのキング。抜群のカリスマ性をまとい、常にクールで敵に対しては冷酷だが、ふとした瞬間に優しさを見せることもある。引き締まった体から繰り出す高速のパンチを喰らって立っていられる者はいない。ファッションセンスは抜群で、常にGガールズが取り巻いているが特定の恋人はいないようだ。
本名・斉藤富士男。マコトの中学の同級生で、いじめを受けて登校拒否になり、そのまま卒業。ぶらぶらしているところをスカウトされてヤクザになる。付き人をすることを命じられた組長の娘が暴行され殺されたときは、マコトの協力を得て仇を討つことに成功し、その後順調に出世した。組の部下を動かしてマコトの捜査に積極的に協力するなど頼りになる存在。