グーグル秘録 完全なる破壊 カバー画像グーグル秘録 完全なる破壊

  • ケン・オーレッタ・著
  • 土方奈美・訳
  • 定価:1995円
  • 判型:四六版

書籍情報

目次

まえがき

第一部 別の惑星

第1章 君たちは魔法をぶち壊しているんだ!

すべて数値化すれば、効率的に広告が打てる。

そう信じるグーグルの若い創業者たちにメディア王は叫んだ。

第二部 グーグルの物語

第2章 ガレージからの出発

ビル・ゲイツの予感は正しかった。そのとき検索エンジンで世界を変える夢を語りあうふたりが出会っていた。

第3章 活気はあれど収入はなし

(1999 ~ 2000 年)

カネを稼ぐアイデアはないが、すごい技術への自信はある。 ふたりはシリコンバレーで潜伏しながら同志を探した。

第4章 グーグル・ロケット、発射準備

(2001 ~ 2002 年)

グーグルにプロのCEOがやってきた。黒字を計上したことで、ついに彼らは悟る。「我々は広告業だったんだ」

第5章 無邪気、それとも傲慢?

(2002 ~ 2003 年)

Gメールに書籍検索(ブックサーチ)。発想の湧くまま生まれるサービスから、 エンジニアは無駄に見えるものは遠慮なく切り捨てる。

第6章 株式公開

(2004 年)

一般用と経営者用。権利に差のある株上場に「より良い世界を目 指す我々は普通の会社ではない」と創業者は語る。

第7章 新たな悪の帝国か?

(2004 ~ 2005 年)

「グーグルは邪悪ではない」という信頼に支えられた急成長。だが中国政府の検閲を許したとき、社会に疑惑が生じる。

第三部 グーグルvs. 旧メディア帝国

第8章 ユーチューブ買収

(2005 ~ 2006 年)

新聞王のマードックがマイスペースを買い、伝統メディアの目も覚めた。コンテンツの支配権をめぐり戦いが始まった。

第9章 戦線拡大

(2007 年)

業界を“ 中抜き” してネット広告の覇権を握るグーグル。検索情報との連動で高まるプライバシーへの不安を一笑に付したが。

第10章 政府の目を覚ます

ネット広告最大手の買収は、独占禁止法とプライバシーの問題に火をつけた。グーグル幹部の他者への鈍感さは油を注ぐ。

第11章 グーグル、思春期に入る

(2007 ~ 2008 年)

次のターゲットを携帯に定め進撃を開始したグーグル。その社内には大企業病が芽生え、人材が流出しだしている。

第12章 “ 古い” メディアは沈むのか?

(2008 年)

新聞、テレビ、音楽、出版……。苦境に陥る各業界の企業にとり、ネットの収益化は、なかなか険しい。

第13章 競争か、協調か

自分はユーザー側にいると信じるグーグルも、コンテンツを抱える各業界との交渉のテーブルにようやくついた。

第14章 ハッピー・バースデイ

(2008 ~ 2009 年)

大不況の波はネット業界も覆い、グーグルにもコスト意識が生まれる。広告に頼るビジネスの正念場はこれからだ。

第15章 ググられた世紀

(2008 年)

昨日の華々しい事業は、今日の衰退事業。未知のイノベーションに恐怖しても、先に進む道しか企業には残されていない。

第16章 伝統メディアはどこへいく?

「広告で無料」は本当に新しいのか? ネット時代にもまともなコンテンツには対価が必要だが、受取法は不明のままだ。

第17章 これからどうなるのか?

(2008 ~ 2009 年)

グーグルとて明日はわからない。SNSや新しい検索エンジン。次の覇権を握るためのレースは既に始まっているのだから。

謝辞

原注注

訳者あとがき

グーグル秘録 完全なる破壊』 ケン・オーレッタ▲ ページトップへ