両親の都合で、夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平。その旅館「緑岩荘」は美しい海を誇る玻璃ヶ浦にあった。一方、湯川は海底鉱物資源の開発計画の説明会に招かれ、やはり「緑岩荘」に滞在することとなった。その翌朝、港近くの堤防で男性の変死体が見つかった。男は、もう一人の宿泊客・塚原。これは事故か、殺人か。思わぬ事件に巻き込まれた恭平、環境保護活動にのめりこむ旅館の一人娘・成実、観光業がふるわず廃業を考えるその両親、そして死んだ男はなぜこの町にやって来たのか、湯川が気づいてしまった真相とは──。
これは事故か、殺人か。 湯川が気づいてしまった真相とは──。