終（つい）の伴侶    小池真理子

一本の電話が、別れた夫のことを久々に思い出させた

読み切り新シリーズ

• 青い背広で     乃南アサ

  交番から刑事課に抜擢された土門は、意気揚々と町へ出る

• 唐獅子硝子    黒川博行

  未亡人が手放した傷モノは実は大変な「お宝」なのか？

• 万年筆      勝目 梓

  兼業小説家のネタ元は、妻の不思議な夢だった

• 毒まんじゅう      火坂雅志

  家康の腹心、石川数正はなぜ主を裏切ったのか

• 水色の娼婦      西木正明

  タンゴの踊り手だった老女の辿った数奇な運命

六〇三号室      大沢在昌

極悪専用マンションで働く俺の周りは、危険が一杯！

お役者菊松      逢坂 剛

長谷川平蔵と二人の密偵は、悪党を罠にかける

雨女      京極夏彦

いつからか雨の泥濘に女の顔が見えるようになった

歴史がいっぱい      荻原 浩

彼女が“歴女”になって、それがし困惑してござる

こいわすれ      畠中 恵

妻を亡くした麻之助は、破談になった娘を助け――

新連載 戦後日本の闇を穿つ渾身の推理巨編！

星月夜      伊集院静

忽然と姿を消した孫娘を探し続ける老人　同じ頃、出雲で鍛冶職人が消えた

自分史ゼミナール      佐野 洋

面白い「自分史」の書き方は？　講義は意外な展開を見せて

ケーキ屋のおばさん      ねじめ正一

母さんの過去に何が？　長嶋が打っても今は嬉しくない

街角ジャーナル      原 宏一

情報紙の美人記者が店に。 一度は取材を断わったのだが……