2007年9月号 /8月22日発売 / 特価960円（本体914円） 第137回 直木賞決定発表 吉原一の花魁はなぜ消えたのか?　選考委員を驚かせた傑作時代小説! 受賞作 松井今朝子『吉原手引草』（抄） ◆選評◆浅田次郎／阿刀田高／五木寛之／井上ひさし／北方謙三／林真理子／平岩弓枝／宮城谷昌光／渡辺淳一 自伝エッセイ 「受付の人」が引っ込んでから 旧家の複雑な生い立ち、人生の師との激烈な時が私を作った 受賞記念対談 「祇園、そして吉原へ」 林真理子×松井今朝子 祇園、歌舞伎、女流作家。同世代の話題は尽きない ■丸谷才一 ＊ 月とメロン　 スッポン論 ■長部日出雄 ＊ 新・紙ヒコーキ通信　 邦画喜劇の快作 新シリーズ 今昔物語いまむかし　羅生門の暗がり　野口武彦 ◆時代小説の新しい風◆ 荒山　徹＊我が愛は海の彼方に 倭寇の襲撃を受けた朝鮮通信使は、運命的な出会いを果たすが 奥山景布子＊啼く声に オール讀物新人賞受賞第一作 岩井三四二＊天下無敵のだんまり侍 口下手で侍が向いてないと悟った修理進は、職探しを始めるが ─気鋭による現代小説の最前線─ 森　絵都＊夏の森 雨上がりの森には、夏の甘い香、むせるような郷愁の念が漂う 荻原　浩＊正直メール ボタン入力不要、声でメールが打てる新型携帯電話が発売に！ 小手鞠るい＊残された時間 取材先のアメリカで、実姉をレイプしたという事件に遭遇し… 田口ランディ＊死の池 ここはアウシュビッツ、きらきらと輝く銀色の池の前に立つ私 藤本ひとみ＊エビ族 セレブ生活を夢見る若い女。本気なら、チャンスを与えてもいい 明川哲也＊オニカサゴ 先輩の子とモンスターを狙う。格闘が悩める二人を変えていく 昭和史の名将たち 山本五十六と今村均 半藤一利vs保阪正康 父と娘の往復書簡 松たか子　悲劇、喜劇 私の月間日記 柳原和子　生きる夏、愛する食 名手が描く人のいとなみ 山本一力＊粗茶を一服 噂の火元は誰か。朝の光が降り注ぐ茶室で、伊勢屋が思案する 北原亞以子＊犬目の兵助 凶作続きの甲州では餓死者も出ていた。百姓代の兵助の決断は 津本　陽＊彼岸からの声 『孤塁の名人』完結篇。佐川幸義の極めた合気に高弟たちが迫る 平岩弓枝＊天が泣く 新・御宿かわせみ 麻生家の人々や源三郎の死と、十年前の小林家の事件の関係は 好評連載 東野圭吾＊聖女の救済 天童荒太＊悼む人 西村京太郎＊奇祭の果て 恩田　陸＊夜の底は柔らかな幻 人気イラストエッセイ 伊藤理佐　妙齢おねいさん道 鹿島　茂　とは知らなんだ 帝銀事件─裁判百年史ものがたり 夏樹静子 花村萬月　草臥し日記 出石尚三　絶品みなと食堂 桐山秀樹　ほてる千夜一夜 ●1000字コラム 西加奈子　ああ、大散財！ 羽中田昌　OH! マイヒーロー 矢野誠一　ちょっといい話 ●OORU COMICS　やくみつる ●本のページ ブックトーク 篠田節子／夢枕獏／坂東眞砂子／永瀬隼介／誉田哲也 偏愛読書館　佐野洋子 特集 日本語の魅力 朗読について 阿刀田高 特集エッセイ ピーター・フランクル 世界一、難しい言語 青木奈緒　似あいの言葉 茂山千三郎　狂言でリサイクル ねじめ正一　詩は役立たず 金田一家三兄弟座談会 「祖父は京助、父は春彦」 真澄（長男）×美奈子（長女）×秀穂（次男） 短歌（武田弘之）／俳句（高橋睦郎） 囲碁（大竹英雄）／将棋（近藤正和） オール談話室 オール讀物新人賞募集要項 松本清張賞募集要項 おしまいのページで 三浦哲郎「鮎風呂」