オール讀物

2006年8月号 / 7月22日発売 / 定価880円(本体838円)
グラビア
伝統の社交倶楽部──日本倶楽部・大阪倶楽部・電気倶楽部他
丸谷才一月とメロン ネクタイとバッジ 井上ひさしボローニャ紀行 三枚の立て札
直木賞作家短編競作大特集
“新宿鮫”本誌初登場!
大沢在昌再会
珍しく同窓会に出た私は、同級生だったあの男と遭遇した
名手が描く男の孤高の魂
浅田次郎冬の鰻
吹雪の自衛隊駐屯地。泥酔した師団長が捧げ持った物とは
小池真理子闇に瞬(またた)
自殺した兄のつれあいに誘われ、奈々子は蛍を見に京都へ向う
坂東眞砂子六部(ろくぶ)さま
カフェの女給・フキ子は、ある日探偵小説家志望の男と出会って
村松友視浅野川園遊会
記憶喪失となった老人は、祭の日におぼろげな記憶と戯れる
朱川湊人まどろみのガーベラ
植物状態のはずのミチルに、ある日、別人の魂が乗り移った
阿部牧郎むかし長嶋いま名医
長嶋の「復活」を見た若松は念のためMRI検査を受けたが…
皆川博子青い扉
敗戦から数年。監獄のような公営団地にわたしは越してきた
林真理子本朝金瓶梅
女二人を連れお伊勢参りの慶左衛門。旅の夜は初日から大騒動
少年のころの無限の豊かさを鮮やかに描く
重松清ケンタのたそがれ/雨やどり
父親をなくしたケンタ。夏休みなのに遊ぶ友だちもいない
伊集院静むしかご
初老を迎えた鮨屋の主人と馴染みの客が触れ合う夏の夕べ
東海林さだお 男の分別学
おやじだってショッピング
鹿島 茂 とは知らなんだ
「寝取られ亭主」の分類
出石尚三 絶品「みなと食堂」 三河湾の巻
阿部達二 歳時記くずし 終戦の日前後
日本美術応援団がいく「実業美術館」(5)
カメラと時計の「芸術」
赤瀬川原平/山下裕二
時代小説
夢枕 獏食客下郎
陰陽師
道すがら三人の郎党を連れたひどく顔色の悪い男を見た晴明は…
岩井三四二
雑色(ぞうしき)小五郎の逆襲
百姓よりましと始めた公家屋敷の奉公は想像以上に厳しかった
藤沢周平ひでこ節(ぶし)
頑ななまでに表情を消して生きる少女が、なぜか男は気になって…
太田垣晴子 ぐう〜の音
伊藤理佐 妙齢おねいさん道
桐山秀樹 ほてる千夜一夜
官能小説 「性」をとおして濃密に描く、
女にとっての母親の存在とは――
花村萬月外反母子
ソープ嬢・律子のマンションを訪ねた情は母親から出迎えを受けて
谷村志穂きれいな体
箱根の温泉宿で静江は母に野球選手の愛人になったことを告げた
父と娘の往復書簡 松本幸四郎 友について
香港か東京かとあちこち迷いながら、やっぱり香港
紀行文
予備知識なしの香港
古川日出男
好評連載
津本 陽直政死す 獅子の系譜
篠田節子Xώρα(ホーラ)
高山文彦エレクトラ
西村京太郎遠野わらべ唄殺人事件
■団塊世代のための
老人ホーム入門 実践編 野地秩嘉
●1000字コラム
池坊美佳 ああ、大散財!
山崎浩子 OH!マイヒーロー
山川静夫 ちょっといい話

●OORU COMICS コジロー
●本のページ
ブックトーク
小手毬るい/広川純/小山薫堂/三羽翔吾
偏愛読書館 本上まなみ
遠慮なし対談
「笑いの達人」楽屋ばなし
奥田英朗×イッセー尾形
ユーモア小説の名手と一人芝居二十五年の芸人の出会い
「熟年離婚」を考える
よみがえれ、オスたちよ!
村田喜代子×高樹のぶ子
ローンを払い、妻子を養い、あとは使い捨てでいいのか
短歌(武田弘之)/俳句(高橋睦郎)
囲碁(大竹英雄)/将棋(近藤正和)
オール談話室
オール讀物新人賞・推理小説新人賞募集要項
おしまいのページで
佐野洋  鞄の提げ方