オール讀物

2005年2月号 / 1月22日発売 / 特価870円(本体829円)
丸谷才一綾とりで天の川 遅刻論
佐藤愛子まだ生きている 佐藤巻
グラビア
わたしの晴着姿 北原亞以子/柴門ふみ/佐藤愛子/篠田節子/藤本ひとみ/諸田玲子
新春恒例 芥川・直木賞作家 短編競作 特集
浅田次郎供物
幸せになるためにすべてを忘れた女が、再び過去への橋を渡る
阿刀田高修善寺にて
妻と二人で出かけた温泉町。交錯する物語の断片と戦争の記憶
大沢在昌絶体絶命
“地獄島”からの次なる追手の正体を知り、女の血は凍りつく
乙川優三郎花映る
いいがかりをつけられ惨殺された親友の妻女は失意の底に…
桐野夏生浮島の森
編集者の囁きが文豪の娘の中で眠っていた「魔物」を轟かせる
熊谷達也クラッシュ・ウーマン
バイク事故の後遺症で足の悪い淳子は、心も壊れたままだった
小池真理子冬の観覧車
恋人の死を恐れながら、空港で見送る女の胸中に去来するもの
重松清正/おこた シリーズ小学五年生
少年時代の入り口にたちつくす、小学校五年生の掌の物語二作
出久根達郎命毛(いのちげ)
十四歳の樋ロ一葉は、和歌の才を認められ萩の舎へ入門するが
皆川博子(はしけ)
疎開先で孤児となった少女は、詩人志望の不遇の青年と出会う
唯川恵一夜まで
年に一度の逢瀬。この一夜があるから退屈な毎日も我慢できる
連城三紀彦風の誤算
一見、凡庸な中年男なのに悪い噂が絶えない課長の秘密とは?
長部日出雄 新・紙ヒコーキ通信
鹿島 茂 とは知らなんだ
大田垣晴子 ぐう〜の音
赤瀬川原平 頭からウロコ
増田晶文 ?の考現学
桐山秀樹 ほてる千夜一夜
“男女の深い霧”芥川賞作家の二編
藤沢周タケヤブヤケタ
行動の怪しい夫を揺さぶるために妻が仕掛けたいたずら。さて
花村萬月レオナルドの娘
薬と浪費に依存するわたしは、作家の情のもとに転がり込んだが
新連載
遊びをせんとや生れけむ 久世光彦
奇人変人 料理人列伝(3)
俳句とワインとイタリアン 
早瀬圭一
男の分別学 拡大版
ことばの不思議を尋ねてみたら
東海林さだお vs. 黒川伊保子
にっぽん入門 柴門ふみ
正月二日三大イベントで人混みにもまれる
特集エッセイ
日本全国「方言」騒動記
佐野洋 「投げる」考
長部日出雄 方言自由自在
西木正明 人情小咄『僻地医療』
斎藤純 えっ! 方言だったの?
高橋治 ワガミのことば
有栖川有栖 大阪弁くねくね
岩井志麻子 岡山の陰謀じゃけん
黒鉄ヒロシ 土佐なまり
永瀬隼介 “ウッド”事件
池上永一 コンプレックスからトレンドヘ
極上の調味料を求めて(4)
天下の三河 本みりん 
藤田千恵子
シリーズ「土地の記憶を歩く」
熊本石橋の謎+馬刺し憧憬 恩田陸
あの歌もこの歌もこの人によって創られた
王将 青い山脈 同期の桜
かなりあ 誰か故郷を想わざる

西條八十と昭和の流行歌
特別対談 北村薫 vs. 吉川潮
日本人に愛される数多の名曲を
残した詩人への熱い想いを語る
好評連作 & 連載
津本陽名をこそ惜しめ
高山文彦エレクトラ 中上健次伝
夢枕獏岩戸ノ姫鬼譚 陰陽師
●1000字コラム
石丸元章 母への手紙/山川静夫 ちょっといい話
●OORU COMICS とり・みき/コジロー
●本のページ
ブックトーク
馳星周/山内昌之/太田忠司/北重人
偏愛読書館 赤坂憲雄
直木賞作家の人気シリーズ
高橋義夫 鬼悠市風信帖 立ち帰り新左
追放された荒くれ者が町に戻れぬよう口利きを頼まれた鬼だが
高橋克彦 春朗合わせ鏡 いのち毛
江戸で五本の指に入る筆問屋の主入だったがたろが家を出た訳
杉本章子 信太郎人情始末帖
越後からきた男
紀州家に来ていた美濃屋の助四郎が出会った、意外な人物とは
山本一力 背負い富士 茄子紺色の船出
十五歳になった清水次郎長は、喧曄で鳴らす一方で江戸に憧れる
宮城谷昌光 戦国名臣列伝 趙の廉頗
賢者・藺相如と手を携え大国・秦の侵攻から国を守った名将
平岩弓枝 御宿かわせみ 浮かれ黄蝶
麻生家へ行く途中、神林麻太郎は、見知らぬ娘の視線に出会う
短歌(武田弘之)/俳句(高橋睦郎)
囲碁(大竹英雄)/将棋(近藤正和)
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城山三郎 着物、着物、着物!