オール讀物

2004年7月号 /6月22日発売 / 定価840円(本体800円)
グラビア企画
 私が長髪だったころ
丸谷才一綾とりで天の川 風評、デマ、流言
杉本苑子おくの細道 人物紀行
井上ひさしボローニャ紀行 チャプリン・プロジェクト
特集 ミステリー最前線 読み切り
鈴木光司迷路 100枚
おのれと妻子の命を守るため人を殺した男は有罪か無罪か?
貫井徳郎長い片思い 110枚
父親と二人暮しのおれは今、七歳年上の女性とつき合っている
朱川湊人妖精生物 100枚
幸せをもたらすという奇妙な生き物を、私は手に入れたが……
大沢在昌地獄島の番人
出られるはずのない地獄島を逃れた私に、遂に島からの追っ手が迫る
佐野 洋血判の誓い
義妹が口にした名前が、五十年前に抱いた殺意を思い起こさせた
宇佐美游水着のヴィーナス
怪文書の犯人は誰? 高級スイミングクラブに渦巻く女たちの憎悪
赤川次郎つきに見放された男
ついていない男が強盗に押し入った宝石店で、死体が発見された
第57回日本推理作家協会賞発表
選評 《長編および連作短編集部門》
黒川博行、直井明、法月綸太郎、藤田宜永、宮部みゆき
《短編部門・評論その他の部門》
井上ひさし、笠井潔、京極夏彦、桐野夏生、東野圭吾
《長編および連作短編集部門》
歌野晶午
『葉桜の季節に君を想うということ』
垣根涼介
『ワイルド・ソウル』
《短編部門・評論その他の部門》
千街晶之
『水面の星座 水底の宝石』
多田茂治
『夢野久作読本』
(短編部門受賞作)
伊坂幸太郎 死神の精度
私は死神。人の死を実行すべきか否か、調査するのが仕事
受賞特別対談
歌野晶午 vs. 綾辻行人
「ぼくたちが青春を捧げた本格ミステリ」
長部日出雄 新・紙ヒコーキ通信
世界の末端で、嘘とさけぶ
赤瀬川原平 頭からウロコ
頭を警戒すること
北村 薫 詩歌の待ち伏せ
因果応報
鹿島 茂 とは知らなんだ
ガラパゴス現象
官能小説「銀座・男女の迷宮」
勝目 梓
馴染みのホステスの素顔の健やかさに、年甲斐もなく胸が疼いて
神崎京介立ち役
煙草を届けてくれた銀座のホステス。ボーイッシュな彼女の姿に

清水・すしミュージアム探検
東海林さだお 男の分別学

アリラン祭見聞記 万景峰号乗船記2
音羽信幸

これは革命だ!
ITスーパー書斎術  山之口洋

「明るさ」を求めて書き続けた四十年
田辺聖子
大好評読み切り時代小説シリーズ
本朝金瓶梅
林真理子おきん、百物語をするの巻
妻妾同居、一触即発の西門屋。女四人が百物語を始めてさあ大変
戦国名臣列伝
宮城谷昌光秦の商鞅
孝公の後ろ楯を得て大改革を行い、秦を強国へと押し上げた功臣
あくじゃれ瓢六
諸田玲子半夏
牢名主の後継者争いを鎮めるため、瓢六はまたしても大牢へ──
御宿かわせみ
平岩弓枝明石玉のかんざし
かわせみに泊まった上方の夫婦は、るいのかんざしに目をとめる

特別対談
菊池寛と昭和モダニズム
久世光彦 vs. 猪瀬直樹
大衆とともに生きた菊池寛。その創作の背景には漱石が
花村萬月 草臥し日記
中原英臣 ?の考現学
桐山秀樹 ほてる千夜一夜
山田春木 こわい病気のやさしい話
●1000字コラム
古田新太 父への手紙
高田実彦 ちょっといい話

●OORU COMICS とり・みき やくみつる
●本のページ
ブックトーク 佐藤賢一 山下裕二 吉田修一 三浦しをん
偏愛読書館 森 達也

好評連載
西村京太郎青森ねぶた殺人事件

津本 陽名をこそ惜しめ

夢枕 獏岩戸ノ姫鬼譚 陰陽師
特集エッセイ
達人たちの韓国案内
荒山 徹 卒業──チョロップ
岩井志麻子 君よ知るやソウルの地中海
篠原 令 物怖じしない女性たち
香山二三郎 韓国映画のススメ
大島裕史
ライオンキング李承【火+華】の源流

中村彰彦 倭城を歩く

情報通が愛情を込めて語り尽くす
「冬ソナ」&韓国ドラマ徹底講座
まだ間に合う。話題の韓国ドラマはこう見ると十倍面白い。おすすめドラマ人気俳優名鑑付
田代親世×阿部裕子×濱田千佳
短歌(武田弘之)/俳句(高橋睦郎)
囲碁(大竹英雄)/将棋(近藤正和)
オール談話室
オール讀物新人賞・推理小説新人賞募集要項
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筒井康隆 秘密