別冊文藝春秋

2003年10月号 / 9月22日発売 / 定価840円(本体800円)
■丸谷才一
綾とりで天の川 スターとは何か
■杉本苑子
おくのほそ道 人物紀行
気鋭の読切りエンタテインメント  
奥田英朗教授のヅラ
精神科医の達郎は、学部長のゾラを剥ぎたい衝動にかられ……

田口ランディジャミラ 100枚
十年以上も集め続けたゴミの要塞に住む、妖怪みたいな老女の話

神崎京介肉声
官能作家である「私」は、元妻の姿を眺め、なぜか欲情を覚え
荒山 徹耳塚賦
武臣・申格の妾である愛蓮が住む漢城に、秀吉の侵冠の知らせが

藤本ひとみオデパンド 110枚
一通の手紙が、きらぴやかで悪意に満ちた社交界へ女を誘う
特別対談
「悪意を小説で昇華させたい」
桐野夏生/皆川博子

佐藤愛子
それからどうなる?
  我が性(さが)かなし
検証!東京心霊スポット
柴門ふみのにっぽん入門

第42回
オール讀物推理小説新人賞・中間発表
長部日出雄
新・紙ヒコーキ通信 天才脚本家の頭の中
北村 薫
詩歌の待ち伏せ
『非』『ひつじ』『花火』『真珠売り』 木村信子
鹿島 茂
とは知らなんだ 日本ドーダ文学史
高橋春男
人間万事塞翁が馬鹿 星新一になりた〜い!
直木賞受賞第一作
石田衣良
スカウトマンズ・プルース
池袋ウエストゲートパーク5
池袋東口で見かけた天才風俗スカウトマン。マコトはコラムのネタに近づくが


男の分別学・特別版
NYに松井秀喜を見に行く!
東海林さだお
特別企画 陰陽師の世界
[偏愛対談]
二十一世紀の安倍晴明
劇団☆新感線(いのうえひでのり&中島かずき)VS夢枕獏
[グラビア]
完全ガイド これが陰陽師だ!
夢枕獏 岩戸ノ姫鬼譚
将門の乱の封印が解かれて恐るべきことが……どうする晴明
入江敦彦
?の考現学  京都人はなぜ笑わない?
桐山秀樹
ほてる千夜一夜  BGMは「生きた言葉」で
山田春木
こわい病気のやさしい話
夜の尿にはご用心!
花村萬月  草臥し日記  茂木にて(3)
長谷川一夫の春夏秋冬
─一本刀土俵入─  矢野誠一
特別読物  團十郎海外秘話
海老蔵そして團十郎  関 容子
実力派・好評ミステリー  
赤川次郎旅路の終り
ガンで死の床にある父が、自分を捨てた愛人を殺したという…

真保裕一真夜中の神話
ついにカヤンクライ村を探し当て、晃子は少女と再会するが…

短期集中連載
西村京太郎鎌倉・流鏑馬神事の殺人
あの男が奇怪な稽古を始めた。そして、流鏑馬神事の当日──
東野垂吾容疑者X
数学教師の石神は湯川の同級生で、かつて天才と謳われていた

短期集中連載
黒川博行蒼煌
選挙戦も終盤、室生は何とか当選確実のラインまで票を固めた
●わたしの1000字告白
戸梶圭太 母への手紙
高田実彦 ちょっといい話


●OORU COMICS とり・みき/コジロー
●本のページ
ブックトーク
出久根達郎 重松清 恩田陸
五條瑛 横山秀夫
偏愛読書館 不知火京介
直木賞作家のしみじみ時代小説  
杉本章子鳴かぬ蛍
及ばぬ恋は馬鹿がする。芸者の小つなは貞五郎と快を分かつのか

佐藤雅美
足尾銅山異聞・足の字四文銭
廻村から戻ってみると登勢が実家に戻っていた。十兵衛は焦るが

浅田次郎
輪違屋糸里 浅田版新選組異聞
夫婦になろう…恋する土方のために糸里は芹沢暗殺の計画に乗る
海老沢泰久偽官軍 青い空
相楽総三の赤報隊に同行する宇源太は、年貢半減の公約を掲げる

平岩弓枝
十三歳の仲人 御宿かわせみ
お石に野老沢から縁談の話が来た。それを聞いた麻太郎と千春は
短歌(田谷鋭)/俳句(高橋睦郎)
囲碁(大竹英雄)/将棋(近藤正和)
オール談話室/松本清張賞募集要項
オール讀物新人賞・推理小説新人賞募集要項
おしまいのページで  吉村 昭 仮店の男