居酒屋おくのほそ道:メニュー

太田和彦さん写真

第四回 仙台第四回 仙台

文化横丁
文化横丁
 仙台は東北一の都会で、都市インフラの整備が終わり清潔化されたモダンな近代都市だ。また東北一の食都として、中心の国分町には縦横に飲食店がびっしり並び、一歩出ると枝を高く伸ばす欅並木の定禅寺通りなのも気持をほっとさせる。一方昔ながらの飲み屋横丁も多く、居酒屋、おでん屋の多い文化横丁はどこへ入っても気さくで安心できる。よりディープには、延々と細い小路が続く壱弐参(いろは)横丁が面白い。
 「居酒屋おくのほそ道」に登場する以外では、文化横丁の居酒屋「やくみ家」(022-711-8938)は、たいへん古い居酒屋建物に一見の価値ありで、居心地はすこぶるよろしい。国分町の「かん」(022-225-8148)は居酒屋バー風のカウンターが気軽で、まじめでシャイな主人に女性客も多い。コーヒーは壱弐参横丁の「ニューエレガンス」が京都イノダコーヒーの系列で水準高く、バーは国分町の「アルカンシェール」(022-712-6285)が誠実ないい仕事だ。国分町ちかくの「ペペ・ゴンザレス」はラテンの生演奏が楽しい老舗。
 仙台の飲食店は、どこに入っても安心できる健全さが魅力。なんでもない牛タン屋、蕎麦屋、中華屋、イタリアン、バー、カフェなどのレベルもきわめて高い、まことに住んでみたくなる町だ。(太田和彦)

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