第118回文學界新人賞発表
- 【受賞作】
熊の結婚 諸隈元
奇妙な男と弁護士の妻、奇妙な結婚の顛末は？ アイロニカルな趣向に満ちた野心作
- 【選評】角田光代・花村萬月・松浦寿輝・松浦理英子・吉田修一
創作
- 春の庭 柴崎友香
あの水色の家の中を覗いてみたい。
街に積もる時間と記憶の不思議を掬い上げる一七〇枚
- 恥 井上荒野
- 偉大なるカボチャのワルツ 片岡義男
- オリーブ 椎名誠
- 花衣 田口ランディ
- 翻訳
わたしたちの来たところ ジュディ・バドニッツ 岸本佐知子 訳
- 小説の煮詰まり祭り 中原昌也
- 旅立ちぬ 墨谷渉
- 二十三日の灰 鈴木善徳
連載小説
- プロローグ 新連載第二回 円城塔
- ニッポンの小説・第三部 第二十六回 高橋源一郎
エセー
- おおきに、おかげさんで 森下佳子
- 店員たちとの会話 神慶太
- 【特集】
村上春樹が描く女と男 ──『女のいない男たち』を読む
- その奥に秘められし力を見出すべし 清水良典
- 性愛の内と外 斎藤環
- 妻の裏切り 都甲幸治
- 十四歳という人生の独立器官 岩宮恵子
- みんな彗星を見ていた 第十七回 星野博美
- 黄昏客思（こうこんかくし） 第十二回 描線刻印 松浦寿輝
- 目めくり忘備録 第三十四回 鬼海弘雄
連載評論
- 生きる哲学 第十二回 認める──辰巳芳子といのちと光の詩学 若松英輔
文學界図書室
辻原登『寂しい丘で狩りをする』（江南亜美子）
鬼海弘雄『世間のひと』（平田俊子）／柴崎友香『星よりひそかに』（田中弥生）
藤野可織『ファイナルガール』（海猫沢めろん）／滝口悠生『寝相』（佐々木敦）- 著者インタビュー 楊逸『あなたへの歌』
コラム
- も詩も詩 穂村弘
- カーヴの隅の本棚 鴻巣友季子
- ニッポンの名文 山口文憲
- 鳥の眼・虫の眼 相馬悠々
- 新人小説月評 阿部公彦 福永信
- Author’s Eyes
消費されるニッポンの戦後前衛美術 平井章一
女を生きる こやま淳子
- 日本全国文學ガイド（5月7日〜6月6日）
- 文學界新人賞応募規定
- 執筆者紹介
- Animated Image 山村浩二
- 詩〈回診前の窓〉 峯澤典子
