• 特集

  来るべき世界の作家たち   監修・中島京子

  世界五カ国・地域の新鋭作家の初邦訳小説六作品を一挙掲載

• フランス

  プチ・マリク（抜粋）   マブルーク・ラシュディ     中島さおり・訳・解説

• 南アフリカ

  伝書鳩   マクシーン・ケイス    鴻巣友季子・訳・解説

  〔エッセイ〕1989 to 2009 先人の肩の上で

• 香港

  地図集（抜粋）   董啓章    藤井省三・訳・解説

• ベネズエラ

  ブルンダンガの絵葉書／
  猫たちの愉楽  フェドーシ・サンタエーリャ   尾河直哉・訳・解説

• 韓国

  海岸のない海   カン・ヨンスク      吉川 凪・訳・解説

• 世界のあちこちで、それぞれの言語で    中島京子

創作

• ダッタン人ふうの別れの挨拶 　　椎名 誠

  そらをみてますないてます・連作五

• 泥のきらめき 　　北野道夫

• 紀行 ガルシア=マルケスを訪ねて

  ──ラテンアメリカ文学の旅       田村さと子

連載小説

• モンフォーコンの鼠 第十九回

  鹿島 茂

• 武曲（むこく） 第十七回

  藤沢 周

• 路（ルー） 第十六回

  吉田修一

• カフカ式練習帳 第十回

  保坂和志

• 傾国子女 第五回

  島田雅彦

• 【鼎談】 「10年代の入口で」文學界2010

• ありうべき世界同時革命 ──『世界史の構造』をめぐって   
  柄谷行人   大澤真幸   岡�ｱ乾二郎

  ●九・一一以降に考えたこと　● 「世界システム」と交換様式　　　　
  ● 「抑圧されたものの回帰」　 ● 資本主義の終り

  八年の歳月を費やして書かれた柄谷氏の大著とそのビジョンをめぐる徹底討論

• 特別インタビュー

  「『悪人』には、現代劇映画に必要なすべてがあった」       李 相日

エセー

• エリーナ・リグビーとの再会

  片岡義男

• 朝敵

  田中慎弥

• サイボーグ表象を考える

  原 克

• 消された文字とゲームの規則

  塩塚秀一郎

連載評論

凝視の作法

第十回

“志賀嫌い”の真相

阿部公彦

きのこ文学の方へ

第十回

マツタケのシンボリズム

飯沢耕太郎

ドストエフスキーの預言

第十七回

ニヒリズム

佐藤 優

メガ・クリティック

第二十一回

メアリー・シェリーの子供たち

池田雄一

文學界図書室

• 小川洋子『原稿零枚日記』（蜂飼 耳）／角田光代『ひそやかな花園』（島本理生）／橋本 治『リア家の人々』（安藤礼二）／多和田葉子『尼僧とキューピッドの弓』（東 直子）／西村賢太『人もいない春』（藤野可織）／綿矢りさ『勝手にふるえてろ』（田中弥生）／玄侑宗久『四雁川流景』（道尾秀介）
• 著者インタビュー  奥泉 光  『シューマンの指』

コラム

カーヴの隅の本棚

鴻巣友季子

ニッポンの名文

山口文憲

鳥の眼・虫の眼

相馬悠々

新人小説月評

永岡杜人 千葉雅也

• Author’s Eyes 新企画

  日本の夏・戦争の夏   諏訪哲史／ なぜなのミッキー  松田青子／ お寝んねの吉田  荻世いをら

• 日本全国文学ガイド（9月7日〜10月6日）
• 文學界新人賞応募規定
• 執筆者紹介

• Voice of Animals

  三沢厚彦

• 詩〈埔里（プーリー）〉 松岡政則