別册文藝春秋

2006年5月(263)号
4月8日発売 / 定価1500円(本体1429円)

新連載
伊集院静「牡丹の女―羊の目―
ある男の峻厳な生を浮き彫りにする試みの連作
池井戸潤「オレたち花のバブル組」
人生の岐路に立つ銀行マンの光と影が明るみに
古川日出男
「サマーバケーションEP」
夏に助けられながら、僕は七人と神田川を下る
■中篇短編
角田光代
「ゆうべの花火」

彼との幸福な時間を私に与える護符とは―
太田忠司
「溶けない氷
―月読―
生涯独身を通した伯母の形見の品から波紋が
山本甲士
「わらの人
―道の巻―
就職活動に期待なんか……それにしても現実は
森博嗣
「少し変わった子終わりました」

今夜は鉄塔の下へ。闇の中に何が見えたのか
山本幸久
「魔のトライアングル」

憎めない男クマさんが言うことには……
佐藤雅美「届いておくれ涙の爪弾き
―縮尻鏡三郎―
色男と醜女の叶わぬ恋、予期せぬ末路が――
■好評第二回
北方謙三「独り群せず」
荻原浩「ひまわり事件」
近藤史恵「ふたつめの月」
連載最終回
中山可穂「ケッヘル」
皆川博子「伯林蝋人形館(6)」
朱川湊人「スメラギの国」
あさのあつこ「ありふれた風景画」
■好評連載
横山秀夫「64(ロクヨン)
貫井徳郎「夜想」
山本兼一「いっしん虎徹」
桂望実「コルトクラブ」
竹本健治「キララ、探偵す。」
大道珠貴「蝶か蛾か」
藤崎慎吾「鯨の王」
岩井三四二
「大明国へ、参りまする」

酒見賢一「泣き虫弱虫諸葛孔明」
早坂暁「君は歩いて行くらん
―にっぽにあ・にっぽん 中川幸夫伝―
夢枕獏「ダライ・ラマの密使」
榊東行「共同体の殺人」
■連載エッセイ等
宮城谷昌光「深更通信
―クラシック 未知なる名曲を求めて」
酒井順子「マナーのかん袋」
松尾たいこ「LOHAS DIARY」
杉田比呂美「五感のピクニック」最終回
穂村弘「にょっ記」
吉村昭(井の頭だより)「方言」
■コラム
[book trek]
福井晴敏「Op.ローズダスト」
雫井脩介「クローズド・ノート」

[癒しのスポット]
唯野未歩子「ひとの掌」
[会心の買い物]
海堂尊「バイオリンとバルタン星人」

[別冊フォトギャラリー]
渡会審ニ