別册文藝春秋

2004年3月(250)号
2月6日発売 / 特価1500円(本体1429円)
野沢尚
「龍時 03-04」新連載
2004年夏、五輪代表のメンバーに召集されたリュウジは、アテネのスタジアムに立っていた

長野まゆみ「よろづ春夏冬中」
櫻ふる公園で出会うひとの姿は──初春から春へ移ろう頃をえがく大胆かつ繊細な二篇

石田衣良
「アキハバラ@DEEP」
デジキャピソフト開発室の堅牢なガード。巨大な敵を前にアキラの拳は闘志で燃え盛る
佐藤賢一
「褐色の文豪」
シャルル十世の反動にパリの街は燃えた。7月革命を目前にして、文士デュマの血も滾る

重松清
「朝日のあたる家」
働く女の大厄は四十二歳。教員生活二十年のベテラン教師ぷくさんが出会った教え子の現在
■短篇
吉田篤弘「空ばかり見ていた」

永瀬隼介「禁じ手─DoJo 道場─」
光原百合「星月夜の夢がたり」
■長篇連載
恩田陸
「夏の名残りの薔薇」


椎名誠
「波切り草
 追手川

酒見賢一
「泣き虫弱虫諸葛孔明」


高野和明
「幽霊人命救助隊」


角田光代
「対岸の彼女」
夢枕獏
「ダライ・ラマの密使」


榊東行
「共同体の殺人」


井上荒野
「だりや荘」


垣根涼介
「サウダージ」


宇佐美游
「FOXY」
特別企画
対談 乙一×滝本竜彦「続・あの頃、僕らの部屋では」
若手気鋭作家二人による抱腹必至の回想対談
吉田修一
「コンセプチュアル・デイズ」
函館に住む祖母が倒れたとの知らせをうけ、故郷に向かった橘は意外な事実を知らされる

藤原伊織
「名残りの火一てのひらの闇2一
三上の協力によって柿島の事件の調べで警察の一歩先を行く堀江は、刑事に牽制される
滝本竜彦「僕のエア」
エアが施す脳改造で俺の精神は絶望から希望へ躁から鬱へと目まぐるしく変化するのだが

佐藤雅美
「春を呼び込むか、百日の押込
─縮尻鏡三郎─
相続を巡る不正にかかわった疑いで評定所に呼び出された不出来な婿。案ずる鏡三郎は…
■長篇連載
海月ルイ
「十四番目の月」


森福都
「漆黒泉」


香納諒一
「贄の夜会」


岡崎祥久
「昨日この世界で」

池井戸潤
「オレたちバブル入行組」


山之口洋
「宇佐八幡
─天平DINKS─

平安寿子
「くうねるところすむところ」


五十嵐貴久
「TVJ」
■連載エッセイ
杉田比呂美「五感のピクニック」
穂村弘「にょっ記」
吉村昭(井の頭だより)
「苺のかき氷」
■コラム
[book trek]
吉川潮「わが愛しの芸人たち」
瀬尾まいこ「図書館の神様」
吉田篤弘「針がとぶ」
[会心の買い物]
中野順一「パエリアパン」
[talking about my hero]
井上荒野「潤一」
永瀬隼介「ポリスマン」
[癒しのスポット]
鈴木清剛「コーヒータイムに隣の席で」
[CD特等席]
松樹剛史「新世界紀行」