別册文藝春秋

2003年9月(247)号
8月7日発売 / 特価1500円(本体1429円)
浅田次郎「かっぱぎ権左」
御一新で生活の伝を失った御家人が、峠で追剥を。ところが、狙った商人が斬れない

井上荒野「だりや荘」新連載
神経過敏な美貌の姉と闊達な妹をとりまく男の影。錯綜する恋愛関係の果てにあるものは
五十嵐貴久「TVJ」新連載
テレビ局勤務の二十九歳OLを、幸せの絶頂から突き落とした悪夢のような出来事とは…

永瀬隼介「反則技──DoJo道場──新連載
リストラで町道場長を引きうけることになった藤堂。入門者にはそれぞれ深い事情が…
■読み切り短篇
佐藤亜紀「王国」

山之口洋「平城宮──天平DINKS──
光原百合「星月夜の夢がたり」

小泉吉宏「百年草物語 別れのフーガ
■長篇連載
恩田陸「夏の名残りの薔薇」

垣根涼介「サウダージ」

椎名誠「波切り草 蛇騒動

高野和明「幽霊人命救助隊」
榊東行「共同体の殺人」

垣根涼介 「サウダージ」

永井するみ「希望」

酒見賢一「泣き虫弱虫諸葛孔明」
柴田よしき「末摘花」
小袖は今日も「源氏物語」のネタを探して大忙し。ふと深窓の姫君の噂が耳に入ってきた

佐藤賢一「褐色の文豪」
劇作家になる──何の根拠もなく唐突な決意を固めたアレックスに、周囲の視線は冷たい
藤原伊織
「名残りの火
─てのひらの闇2─
堀江はホストクラブの美青年の目撃談から、柿島の事件がオヤジ狩りではないと確信する

佐藤雅美
「吝嗇之助は吝嗇之助
─縮尻鏡三郎─
ひどくけちなことで有名な浪人者が、心ならずも引き受けた敵討ちの助太刀。その顛末は…
■長篇連載
山崎マキコ「粉ミルク」 西田俊也「やんぐとれいん」
■連載エッセイ
井の頭便り 吉村昭「乗り物への感謝」  
■コラム
[book trek]
市川拓司「恋愛冩眞」
佐藤賢一「オクシタニア」

[会心の買い物]
橘玲「「A級」の腕時計」>
[talking about my hero & hiroine]
伊藤たかみ「盗作」

[癒しのスポット]
斎藤綾子「金玉から銀玉へ」

[CD特等席]
三羽省吾「April Fool」