別册文藝春秋

中山可穂 吉田修一 藤原伊織 恩田陸
柴田よしき 重松清 佐藤雅美 唯川恵
2003年5月(245)号
4月7日発売 / 特価1500円(本体1429円)
中山可穂
「弱法師」
新連載
雨の気配の女とそのうつくしい息子──失明と夭折を運命づけられた少年にまどわされる魂

恩田陸
「夏の名残りの薔薇」
新連載
錦繍の山麓から登ると雪まじりの嵐。山頂の古いホテルに三人の嘘つき老姉妹が待っていた
柴田よしき
「夕顔」
新連載
不倫相手に捨てられ、死ぬ気で彷徨っていたOLがなぜか平安時代にタイムスリップして

唯川恵
「帰省」

白内障の再発がうたがわれる母。ひとりぐらしを案じつつ帰省した娘が再び出会う故郷は
■読み切り短篇
光原百合「星月夜の夢がたり」

沢野ひとし「雑木林の陶芸教室」

佐藤亜紀「花嫁」
沢椎名誠「波切り草 山の上」

小泉吉宏「百年草物語 通せん坊」
■長篇連載
野沢尚「龍時 02-03」

横山秀夫「クライマーズ・ハイ」

戸梶圭太「CHEAP TRIBE」

前川麻子「劇情するわけでなく。」

酒見賢一「泣き虫弱虫諸葛孔明」
高野和明「幽霊人命救助隊」

榊東行「共同体の殺人」

池上永一「ぼくのキャノン」

永井するみ「希望」

夢枕獏「ダライ・ラマの密使」
黒岩重吾
「藤原血闘志」
遺稿
藤原氏の専横に不満な長屋王。一方、房前は兄・武智麻呂との間に感情の痼を感じていた
吉田修一
「コンセプチュアル・デイズ」
落書きカップルに指定されたゴールデン街の店で、僕は突飛な計画を思いついたが──

佐藤雅美
「舞う桜──縮尻鏡三郎」
亭主が浮気をしていると、娘の知穂が泣きついてきた。別れると言い張る娘に鏡三郎は…
藤原伊織
「名残りの火
─てのひらの闇2─
事件の調査をやめるよう未亡人から忠告された堀江。だが制御できない自分に気付き──

重松清
「もういくつ寝ると」
母に託された通帳と印鑑。翠は夫を供ない、両親のための分譲霊園を見学に出かけたが…
■長篇連載
石田衣良「アキハバラ@DEEP」

香納諒一「贄の夜会」

山崎マキコ「粉ミルク」

川端裕人
「赤い風、大地の歌─ソングライン2─」
熊谷達也「邂逅の森」

新野剛志「FLY」

伊藤たかみ「指輪をはめたい」

西田俊也「やんぐとれいん」
■連載エッセイ
吉村昭 井の頭便り「お食事」
■コラム
[book trek]
佐藤ラギ「人形 ギニョル」
桐野夏生「リアルワールド」
三上洸「アリスの夜」


[talking about my hero & hiroine]
北村薫「街の灯」

[癒しのスポット]穂村弘「キズナハカリ」

[会心の買い物]瀬尾まいこ「優しい卵」

[CD特等席]浅倉卓弥「いつかどこかで」