ハコネコ
段ボール箱、木箱、紙箱などに生息する、一種の寄生動物。幼猫時から入っていた箱に強い帰属意識を持つことが多く、成長につれて入りきれなくなる場合もあるが、ヤドカリのような「家替え」はあまりおこなわない。宿主である箱は、利用され尽くされ、ボロボロになり、しばしば崩壊する。ハコネコがどのような観点で入るべき箱を選ぶかは未だ解明されておらず、家の中の箱類を絶滅の危機から救うためにも今後の研究が待たれる。
バスケット、くずかご、洗濯物カゴ、ざるなどのカゴ類を好んで住処とする。カゴの材質は特に問わないが、天然素材のものは、しばしばツメトギとしても使用されるためダメージが大きい。
主として一方に開口部のある袋状のものに生息。不定形でシャカシャカ音のする袋を好むレジブクロ属と、エッヂの立った紙袋を好むカミブクロ属に大別され、ハコネコやカゴネコに比べると、袋での生活時間は短い。
穴状の場所にひそんで、隠れたり獲物を狙ったりする。